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疲れた日には

作者: 薄雪草


疲れた日には

まぶたを閉じて

何もかもを、忘れたい


そう思いながら電車の窓から見える景色を

見るともなく見ていると、夕空の下、建物の上に、月を見つけた。


小さいと思った。


夜もライトが輝く街では、月あかりはたくさんあるあかりの一つでしかない。忙しくしている時ならきっと、見落としていただろう。


都心では、自然は人工物の陰で、ひっそり息を潜ませている。



その月を見ているうちに、川に出ることを思いついた。

川から見る月は、きっときれいだろう。

川のある方へ、川原を探していく。


期待して探しているうちに、なんだかワクワクして楽しくなっていく。


やがて隅田川近くの橋に着いた。スマホで現在地を探してみると、思っていたより遠くまで来たようだった。


橋の横から川に降りる階段を見つけて、降りていくと、川の対岸に月が上がっていて、水に映る月影がゆらゆら揺れていた。


想像よりも綺麗だったから、川岸の道を東京湾近くまで歩いてみた。


その日は久しぶりに熟睡したなっていう、まあそれだけ。












浅草から東京湾にかけては観光客向けに水上バスが出ていて、川岸には遊歩道が整備されています。この日に歩いたのはそうした遊歩道でした。

この遊歩道、以前はおうちのない人々が歩いていたりして、昼間でもあまり歩きたくないような薄汚れた雰囲気の場所でしたが、最近は、特に浅草から両国にかけては外国人観光客の人たちがよく走ってるのを見ます。

ワークアウトとかいうのだったかな。

みなさんたいていスリムで、顔は西洋おばさんなのに肉つきはチーターみたいだったりすると、なんだか強そう、と思ってしまいます。


その遊歩道、特に夏場は涼しくなった夕方から人が増え始め、夜8時はそこそこ人がいました。

ですが、たぶん夜遅くはあまりいないと思われますので、うら若き女子さんたちは、人がいない場合は歩かないほうが良いでしょう。


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