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エピローグ ”あなた”は文明崩壊ダンジョンライバーズだ


【奇跡?神回?】《文明崩壊ダンジョンライバーズ》を振り返るスレXXX板目【もっと別の何かです】


1:名無しの冒険者

この前の配信は……凄かった。もうそうとしか言えん。


2:名無しの冒険者

愛は世界を救う (ガチ)をリアルで見られるとは思わなかった。


3:名無しの冒険者

流石に世界は救えなかったが、女の子一人助けられたのならお釣りがくるな。


4:名無しの冒険者

正直みんなの力を合わせて! とかうすら寒い掛け声はカス程嫌いなんだが、極めて真面目な解決策としてあの配信が必要だったと言われるともう返す言葉がない。

ついでに言うと意外と気分も悪くない。


5:名無しの冒険者

単なるかけ声じゃなくて、本当にみんなの力が必要だったからなぁ。

……こんなことある??? って後から百回くらい思ったもん。


6:名無しの冒険者

綺麗事を力尽くで屏風から引っ張り出されちゃ敵わんわ。一休さん呼んできて。


7:名無しの冒険者

あの時の感覚をなんて言えばいいんだろね。

あ~、なんだろね。あ~……(語彙力)


8:名無しの冒険者

言葉にできない。


9:名無しの冒険者

でもあの戦いを配信越しに見ていることしかできないのはキツかったなー。


10:名無しの冒険者

その分だけ応援にも力が籠ったが。


11:名無しの冒険者

恋華ちゃんが”白”に目覚めた時はマジで奇跡としか思えなかった。


12:名無しの冒険者

実際は()()()()のを期待して黒鉄の野郎が手を出さなかったのはちょっとやらせっぽいが。

すげえ腹立つ。


13:名無しの冒険者

仕方ないだろ。最初から全部事情バラしてたら多分あのラストは無理だった。

全部、全員がギリギリだったんだと思うぞ。


14:名無しの冒険者

後から口出しするのは簡単だが、じゃあお前ならどうすると言われて答えられるかだな。

無理だろ? 大和君だって見ているしかなかったんだよ。あれはあれで辛かったと思う。


15:名無しの冒険者

見ていることしかできないのが辛いかー。

……分かるなぁ。分かっちまう。


16:名無しの冒険者

……あぁー。多分だけど今回の恋華ちゃんとは別なこと考えてるだろ。


17:名無しの冒険者

なんとなく俺も分かるぞ。


18:名無しの冒険者

お前ら超能力者かよ。採点してやるから言ってみ。


19:名無しの冒険者

多分だけど大和君のことだろ? 違う?


20:名無しの冒険者

当たり。そんな分かりやすいか?


21:名無しの冒険者

というか多分みんな似たようなこと考えたんじゃない?


22:名無しの冒険者

あんな黒鉄大和は初めて見たな。


23:名無しの冒険者

いっつもニコニコ笑ってるのにとんでもなく強い。最強無敵のヒーロー様。

……と思ってたけど今回は全然違った。


24:名無しの冒険者

必死だったな。


25:名無しの冒険者

ギリギリで堪えてた。


26:名無しの冒険者

なりふり構わないってああいうのを言うんだろうな。


27:名無しの冒険者

そもそもこの迷宮時代を生きるのが難易度ルナティックのクソゲーだからな。その最先端を突っ走る大和君が必死なのも当たり前っちゃ当たり前か。


28:名無しの冒険者

まあライバーズの大半はその当たり前を分かって無かった訳だが。俺も含めて。


29:名無しの冒険者

全方位ぶった切るブーメラン投げるの止めろよ。首切れたじゃねえか。


30:名無しの冒険者

そのブーメラン切れ味良すぎるんで禁止カードにしてもらっていいすか(震え声)


31:名無しの冒険者

よく考えればただ強いだけの17歳なんだよなぁ。


32:名無しの冒険者

強いだけの子どもに日本がしがみ付いてたって考えるとまあ今更ながらに思うこともあるよ。


33:名無しの冒険者

外から見る黒鉄大和が頼もしすぎた。でもまあ、実は意外とそうでもなかったってのが分かったからな。


34:名無しの冒険者

本人も繰り返しガチで仲間欲しいって言ってたしなぁ。


35:名無しの冒険者

冗談混じりだからみんな慣れて流してたけど。


36:名無しの冒険者

表に出せない悲鳴、だったのかねぇ。


37:名無しの冒険者

やっべえな。ちょっと自己嫌悪湧いてきた。


38:名無しの冒険者

流せ流せ。そんなもん拗らせても誰も喜ばねえよ。


39:名無しの冒険者

だな。


40:名無しの冒険者

それよりも”次”だろ、”次”。


41:名無しの冒険者

”次”か。あるかな?


42:名無しの冒険者

あるだろ。間違いない。断言するわ。


43:名無しの冒険者

逆に聞くけどLv.90オーバーの厄ネタ吸引機に次がないと思う?

多分放っておいても向こうから来るぞ。


44:名無しの冒険者

この問答無用の説得力よ。

まあそれだけ人類に余裕ないからなぁ。


45:名無しの冒険者

”次”か。

人類最強とパーティ組むとかまあ無理だが、同じことがあったらもうちょっとできること増やせるようレベル上げとくかー。


46:名無しの冒険者

別に直接助けられなくても、迷宮攻略できる冒険者が一人増えればそれだけ負担は減るわけだしな。


47:名無しの冒険者

無理はしなくてもいいが、出来ることはする。それだけ。


48:名無しの冒険者

……うっし。ダンジョン攻略頑張るか。


49:名無しの冒険者

ダンジョン災害は全人類他人事じゃねえかあなぁ。

今までは何でも黒鉄大和(ヒーロー)にお任せの観客気分でいられたが、これからはそうもいかんだろうし。


50:名無しの冒険者

結局ヒーローになれないモブらしく、泥臭いやり方になりそうだがいないよりマシだろ。

枯れ木も山の賑わい。


51:名無しの冒険者

安心しろ。俺は割と才能ある方なんだがぶっちゃけ誤差だ。

Lv.で黒鉄に及ばないし数では一般モブ冒険者に敵わない一般才能UR冒険者が言うんだから間違いない。


52:名無しの冒険者

一般才能UR冒険者www それもう野生の天才じゃねーかwww


53:名無しの冒険者

吹くじゃねーかよ。いや、吹いてないのか?


54:名無しの冒険者

これもしかして高度なツンデレという奴では?


55:名無しの冒険者

なんか一周回っておもしれー奴判定が出た。


56:名無しの冒険者

大前提として冒険者の頭数はいればいるほどいい。

才能ある奴だけに頼ってちゃ結局手が回りきらないのは大和君が証明しているしな。


57:名無しの冒険者

みんなもやろう、ダンジョン攻略!

……やっぱ嫌だなー! 面倒くせぇ、頑張りたくねぇ、痛い思いなんかしたくねぇ! でも仕方ねぇからやる! 仕方ねぇから!


58:名無しの冒険者

お前は俺かよ。

才能あろうがなかろうが命なんて張りたくねえよなー!


59:名無しの冒険者

でもやるんだろ?


60:名無しの冒険者

まあな。


61:名無しの冒険者 

ツンデレ零しながら綺麗ごと言うお前ら結構好きだよ。


61:名無しの冒険者 

当たり前だろ。綺麗事はな、綺麗なんだぜ?


61:名無しの冒険者 

お前はどうなんだ、おい。


61:名無しの冒険者 

馬鹿言え、俺も大好きに決まってるだろ。

 

 ◆


 ”あなた”はその書き込みを最後にPCを閉じる。

 結局のところこの物語の中で”あなた”にできたのはほんの些細なこと――思いを込めて、少女の背を押した。ただそれだけ。

 だが”あなた”の思いは確かに届き、少女を救う一助となった。

 クエストクリアにより世界終末時計ドゥームズデイ・クロックの針は大きく戻り、現在は22時27分。だがこの晴れがましい成果すら恐らくは焼け石に水なのだろう。


「――――」

 

 一寸先も闇に包まれたこの世界だが、その結末だけは動かせない。どんな未来を辿ろうと最後には”終わり”が待っている。

 だとしても――どんな”終わり”に辿り着くかはまだ決まっていない。いまこの一瞬に全力を尽くすのは決して無駄ではないのだ。

 

「ダンジョンに、行くか」


 ”あなた”はこの世界に転生し、才能があっただけのありふれた人だ。痛いのも辛いのも嫌だし苦労なんてしたくない。どうしようもなく普通の人間だ。

 それでも”あなた”は自ら望んでダンジョンへ赴く。なんとなく、ちょっとだけ頑張ろうと、そう思えたから。あやふやで頼りなく、でも自分自身でそう決めた。前へ進むと。

 だって”あなた”は滅びゆく(文明崩壊)世界を生きる冒険者(ダンジョンライバーズ)なのだから。


 これにて第一章終了となります。ここまでお読み頂きありがとうございました!

 この作品を気に入っていただけましたら是非作品評価の程よろしくお願いします! 

 ページ下にある☆☆☆☆☆を押して★★★★★と評価して頂けると作者が続きを執筆する意欲となります。

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