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俺が書いたのは良く有るラノベです。フィクションとして楽しんで下さい。

作者: HasumiChouji

『いや、酷いラノベを読む羽目になった。誉められる点が1つも無い。何で、こんなのが新人賞取れたんだ?』

『特に目に付いたのが、序盤に出て来る魔王招喚の儀式。魔法考証がなってない』

 新人賞を取って、数日前に発売された俺の小説に、SNSで意味不明なイチャモンを付けてるヤツが居た。

 調べてみると、古株の自称オカルト・ライターで……三十年以上前からオカルト専門誌「レムリア」にも寄稿している人物らしい。

 当然ながら、炎上し……炎上具合を楽しむ為に、そいつをフォローしてみた。

『ボクの小説はあくまでフィクションなんで、フィクションとして楽しんで下さい』

 俺は、そう云う投稿をして……俺の方が「大人の対応」をした事になり、逆に、そのオカルト・ライターの評判はダダ下りになった。

 ところが、そのオカルト・ライターをフォローした途端、そいつからDMがやって来た。

『あの魔法の儀式、どこで知ったんですか?』

 おいおい、フィクションに何を言ってんだ。

 それも、和製ファンタジーのテンプレ通りの作品だぞ。

 まぁ、少し、参考にした本は有ったけど……そう、この……おい、こんな本、いつ買ったんだ?

 机の上には、革表紙の古い本が有った。

 たしかに、こいつの内容を参考にした記憶は有る。

 でも、いつ、どこで買ったか記憶にない。

 本を開いてみる……えっ?

 読めない。

 全部、知らない外国語で書かれている。

 でも……挿絵として描かれている魔方陣には見覚えが有る……。

『え〜、友達が出したラノベに、変なイチャモンを付けた馬鹿が居るんで、今から、本当に魔法考証がなってないのか試してみますwwwww』

 その時、動画配信をやってる友人の投稿が表示され……。

『誰か、早くやめさせろ。何が起きても知らんぞ』

 例のオカルト・ライターが、俺の友達の投稿に反応。

 だから、何が起き……。

 続いて、轟音、地震、落雷……そして……。

 あわててベランダに出てみると……俺のラノベに載ってた「魔王招喚」の魔法を実際に試そうとした友人の自宅の辺りに……うわあああッ‼ おい、あれは……あれは……何なんだッ⁉

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