2/3
第二章 話しかける①
「あのさ。」
入学式が終わって、休憩の時、さっきいじめられてた(?)
ヤツに話しかけてみた。
「えっ・・・・・・」
相手はキョロキョロと周りを見回し、何かに気がつき、
そそくさとどこかに行こうとした。
「いや、オマエだよ。」
あ、オマエじゃ分からないか。えーっと。
名札には
池山浩介
と書かれていた。
「イケヤマコウスケ、っていうんだな。」
「えっ・・・・・・。僕ですか?」
「ああ、そうだけど?」
なんかコウスケは戸惑っているようだった
「ん?どうした?」
「いや、僕、あんまり話しかけられないので・・・・・・」
ふむ。いわゆる、「いじめ」にはいる「無視」だな。
俺はそんなことしなかったけどなぁ・・・・・・
って、元いじめっ子が何言ってんだ。