8 ラグナ大迷宮 ①
ラグナ大迷宮編の1話です
「っく! ここでは3階からウルフが出てくるのか!」
俺は暗黒鉄塊で戦いながら思った。
そろそろこの名前も変えなきゃと思ってるんだが、いい名前が思いつかない…
8階になると、新しい魔物が出てきた
覚えた技能『鑑定』で調べてみると
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ラグナサイクロプス Lv. 9
ラグナ大迷宮上層・中層に出現する魔物
ラグナ大迷宮独自の進化を遂げている
身体能力が高く、その一つ目で睨みつけられると
恐怖感が大きくなる
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「この体の大きさで身体能力が高いのか…… これに暗黒鉄塊で挑むのはどうなんだ?」
鑑定結果通り、重そうな棍棒を軽々と振り回している。
俺はそれを避けながら、少しずつHPを削っていき、倒した。
「これは大変だな、魔法を使ってみるか」
俺はラグナ大迷宮に来る前、魔法を覚えておいた。
俺が覚えたのは、炎魔法だ。
ラグナサイクロプス Lv. 6
試しに、あいつに魔法を当ててみよう。
「初級魔法 炎槍」
「グァッ」
「えええ、一撃で倒せるの? 初級魔法なのに? さっきあんだけ苦労したのに?」
というわけで、10階層までそんな感じで魔物を倒してきた
そして11階層に降りようとしたとき、
《まだ10階層のボスを倒していません。 ボスに挑戦しますか?》
と、脳内に声が聞こえた。
父さんが、時々脳内で声が聞こえるっていってたけど、多分これのことだろう。
俺は
「はい」
と言った
すると、ボス部屋的なところへワープした。
《10階層のボスは ラグナグレートサイクロプス です》
俺は早速鑑定を使用した
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ラグナグレートサイクロプス Lv. 1
ラグナサイクロプスの進化形態
主に攻撃力と素早さが強化されている
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「まじか……これは中級魔法を使うしか……っつ!」
俺は今、こいつの攻撃をギリギリで防いでいる。
つい0.5秒前は50m向こうにいたのに、だ。
「早すぎるっ!」
これは俺も本気を出すしか無い。
まさか10階層で本気をだすとは思わなかった。
俺は持てる力を全て使う
そうして戦いながら5分が経つ頃、急にこいつの動きが遅くなった。
もちろん俺はその隙を見逃さず、すかさず俺の力を全て込めた暗黒鉄塊で叩き切る
「何で急に動きが遅くなったんだ?」
まあ、どれだけ考えても分からないので、俺は11階層へと降りた
ラグナ大迷宮編は3話まで続ける予定です