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俺が神様?!  作者: 皐月ちゃん
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孤独な俺に神様なんて、出来るのか?

何で?俺が神様ってどうなってんだ?俺は、普通の男の子だぞ?どうなってんだ?


何で神様なんて、面倒なものにならなきゃならないんだよ!冗談じゃない!


俺は・・・・・・・・・・・・普通になりたい。普通が良い。


平凡な生活が・・・・・したいんだ。してみたいんだ。何故、できない?どうして?


俺は、何時もそう思ってた。でも、出来なかった。俺は普通じゃないんだって思わされる事が多かった。


でも、だからこそ俺は普通が良い。そう思うんだ。


別に金持ちだとか、権力者だとかそういったもんじゃない。でも、俺は普通じゃないって自覚してる。


だからこそ・・・・・・・普通に憧れる。神になんかなりたいもんか!


なりたい訳がない!



その日も俺は、何時ものように目を覚まして布団を畳んで、支度をした。学校に行くためだ。俺の名前は、蒼龍昇(ソウリュウ ノボル)・・・・・中学一年生だ。年齢は13歳。


俺は、一人だけ離れで暮らしてる。お金は定期的に親が置いてくれて居るが、ギリギリだ。それをヤリクリして自炊をして居る。


独りで離れで生活をし始めて・・・・・・もう、何年になるかな。


俺は、家族に取って恐怖でしかないらしい。自分でも・・・・・・悲しいかな・・・・自覚はしてる。俺の身体能力は、異常なんだ。最初は、発育も早く理解能力も早かったから、子どもらしくはなかったけど、親には似てなかったけど、可愛いと思っててくれたみたいだ。


けど、或る日・・・・・・・・ベビーカーに乗せられた俺の目の前に、大型トレーラーのタイヤが転がって来たんだ。普通なら、親子諸共に吹っ飛ばされて大怪我をして、俺は即死だったんだろうな。


けど・・・・・・・・俺は俺を止めてしまったんだ。このままだと親が・・・・・・母親が死んでしまうかもしれないと理解できたから・・・・・。


それからだった。親と俺との距離が一気に開いたのは。そして、それは母親の親族からの圧力が凄かった。俺のような化け物は捨ててしまえ!ってね。


力が異常なだけなら、利用も出来ただろうけど、知識も多かった俺を騙そうとして失敗を繰り返した親族は、俺を化け物だと言った。


人なんかじゃない!何かだと。何度も、俺を殺そうと刺客は送り込まれて来た。けど、全てを俺は跳ね返して居たんだ。


親も身の危険を感じたのか、俺を離れに置くようにした。俺がそれを勧めたんだ。だから、3歳から一人暮らしになってる。


だから、俺は普通に憧れる。何故、こんな力を持って生まれたのか。意味があるのか、分からないが。


俺は、その日の朝も何時ものように、街を見下ろす山頂に有る御神木の聳え立つ神社に居た。そこからの景色は、大好きなんだ。だから、学校へと行く前に毎日登ってる。


なんだか、落ち着きを感じるその木の根元に俺が座ると、その俺の頭の上に木に住み着いてる梟が舞い降りて来て止まる。普通なら痛いんだろうが、俺は何時も髪を隠す為に頭に帽子やスカーフを巻いてる。


だから、そんなに痛くはない。そしてもう少しすると木の向こうから山に住む獣達が次々に出て来て俺の側で寛ぐ。


そう。何故か俺は動物に凄く好かれて居るんだ。理由は分からないが懐いてくれるんだ。そして、彼らの言いたい事も何となく感じ取れる。


不思議だよな。けど、家や学校でなどに居るよりは、こうして居る方が寛げる。寂しい事では有るんだろうけどね。俺は、暫くそうしてた。けど、学校に行かなきゃだよな。


閉じて居た目を開けると、獣達は一斉に俺から散って行った。察してくれたかな。ゆっくりと立ち上がると梟も一鳴きしてそのまま木の上に飛んで行ってしまう。


俺は、歩いてもう一度街を一望できる場所まで移動した。周囲は、完全に明るくなって街の方は活動を始めて居た。


「ふう・・・・・・・・・・仕方ねえな。行くか」


そう呟いて踵を返して参道に移動しようとした時だった。俺の頭の中に大きな声が聞こえた。


『見つけたーーーーー!!!!!!こんな所に居たーーーーー!!!!!!』


「うわ!!!!!!」


俺は思わず頭を抱えた。その瞬間。俺の身体は光に包まれて、眩しさに俺は目を閉じる。そして・・・・・・・俺はその場から姿を消したのだった。同時に俺の意識も失われて居た。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「・・・・・・・・・・・・なさい!!!・・・・・・・・・・・・ってるの!!!!!・・いい加減・・・・・・・しなさい!!!!!!!!」


何だか、騒いでる声が聞こえて来て、俺の意識は浮上して行く。


漸く意識が覚醒して、目を開けて俺は固まってしまったんだ。何故かって?当然だろ?だって、俺の目の前に立って喚いて居るのは、青い髪に金の瞳の背中に真っ白な翼を持った天使だぞ?


しかも、翼は2対有って、淡い光を纏ってる。呆然として居た俺に、再びその天使が喚きだした。


「だから、聞きなさい!って言ってるでしょ!目が覚めたんでしょ!ちゃんと話しを聞きなさいってば!全く、あんな場所に居るなんて!探すのに手間取ったじゃないの!普通は、この世界に居るもんでしょ!何であんな所に居たのよ!有り得ないわ!!」


そう言って、両手を腰に当てて怒りを見せる天使に俺は呆然として居た。俺のそんな様子に益々怒りを露わにするその天使。


「本当に、腹ただしいわね!もう!あんな魔法も無い汚い世界に、居るなんて絶対に思わないわよ!全く、最後の最後でとんでもない苦労をさせられたわ!


いい?貴方は、私の後を継ぐの!異論は認めないわ!必要な事は知識としてあげるから、後は任せるわ!私には時間が無いの!」


そう言って胸を張る天使に俺は、唖然っとする。は?何?天使の後を継ぐって何?何で?どうなってんだ?


混乱して呆然として居ると、目の前の天使は両手を握りしめて、床?に足を打ち付けるようにする。まあ、所謂ジタンダ?って奴?



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