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僕は人魚に恋をする!

作者: 七瀬




僕の村には、昔から言い伝えがあった、、、!?

近くにある湖に人魚が住んでいると、、、。



でもまだ、、、誰も人魚を見た事がないのだが、、、!!!


『なあ~ジュオン! お前は昔からこの村にある言い伝えを信じているのか?』

『あぁ、もちろんだよ! 僕のおじいちゃんが子供の頃、人魚らしい影を見た事

があると言っていたしね! アントは信じてないの、、、?』

『俺も信じているけど、、、? 誰も見た事がないんじゃな~でも1度でいい

から! 人魚に会ってみたいよ!』

『僕もアントと同じ気持ちだよ!』

『何時か? 会えるといいな!』

『うん!』





人魚の伝説は、、、?

この村では、有名な話だったけど、、、見たと言う証拠を誰も持っていない!


僕のおじいちゃんは、人魚の影を見たらしいんだけど、、、?

その話を、誰にも信じてもらえなかったと僕が幼い時に話してくれた...。


でも僕は、おじいちゃんが言った事を信じているし、、、!

僕も、人魚に会ってみたいんだ、、、!!!




僕の名前は 『ジュオン・ビルティス』歳は16歳になる!

友達のアントは、女の子に凄くモテる男の子だよ!


アントと一緒にいるとね、、、?

僕も女の子にモテてる気持ちになる、、、!

実際は奥手で、女の子と話すら恥ずかしくて出来ない男の子なんだ、、、!


『おい、ジュオン! 好きな女の子とかいないのか? 俺がいつでも可愛い

女の子を紹介してやるぞ! ジュオンは俺のたった一人の親友だしな!』

『ありがとうアント! でも僕は、まだいいよ!』

『ジュオンは、優し過ぎるんだよ! もっと男なら女の子に積極的にいかないと

上手くいかないぞ! それにジュオンだけだぞ! 好きな女の子もいないのは!

本当に、大丈夫なのか?』

『・・・あぁ、もちろん! 心配してくれてありがとう、でもこれは! 僕の

問題だし! ちゃんと好きな女の子が出来たら、アントに1番に紹介するから!』

『・・・うーん? 分かったよ! ジュオンがそこまで言うなら! ジュオンを

信じるしかないな!』

『ありがとう!』

『まあ! ジュオンは俺の親友だからな~!』

『あぁ!』




僕らの村では、15歳を過ぎると、、、?

男の子は彼女や好きな女の子がいない事がカッコ悪いとされているんだ、、、!


だからみんな! 直ぐに彼女を作ったり、好きな女の子が出来たら、、、?

直ぐに告白する、、、!!!


他の男の子に先に取られないように、、、。




・・・でも僕は、16歳でもう直ぐ17歳になるのだけど、、、?

付き合った女の子も、好きになった女の子もいないんだ、、、!


だからこの村では、僕みたいな男の子は珍しいんだって、、、!


でもね、、、?

僕は逆に、これから僕の【運命の女性】と会えるんじゃないかとずっと

ウキウキしているんだよ、、、!


僕はその日が来るのを、ずっとずっと待っているんだ、、、!!!



この日は、僕の17歳の誕生日だ、、、!

アントやたくさんの家族や友達に僕の誕生日を祝ってもらった、、、!

みんなで、ワイワイ騒いでこの村では17歳になるとお酒を飲んでもいいから!

僕は、嬉しくてガブガブ水のようにお酒を飲んだんだ、、、!


そして僕は、外の空気と月が見たくなって湖へ1人で行く事にした、、、!

それと? アントには、こう言って湖に行ったんだよ。


『僕の運命の女性を探しに行ってくるよ~アント!』

『ジュオン! お前、お酒を飲み過ぎだぞ! まあ~外の空気でも吸って来い!

ついでに、可愛い女の子と会えるといいな~俺たちは、勝手に騒いでるからな~』

『あぁ! 好きにやってていいよ~』



・・・その日は、とっても綺麗な満月が見えた。


そんな時、今までに見たことのない可愛い女の子が湖のほとりで座っていた!

僕が思わず、彼女に話かけたら、、、?


『キャーー!!! 見ないで!』

『えぇ!?』

『私を見て? 何も思わないの?』

『もちろん思うさ~“なんて、可愛い子なんだ”って! キミみたいな女性と

出逢えたのは奇跡だよ、、、!!!』

『あら? ヤダ~そんな風に言われるの初めてよ!』

『キミは僕の運命の人だよ!』

『違うわ! 【私は人魚よ!】ちゃんと見て!』

『そんなの気にしないよ! 別にキミが人魚でもいい!』

『なんだか、貴方おかしいわね? 酔ってるみたい、、、?』

『確かにお酒にも酔っているけど! キミにも酔っているよ!』

『貴方の名前は、、、?』

『ジュオンだよ! キミの名前は、、、?』

『・・・メイシェルよ!』

『また、ここで! メイシェル会える?』

『えぇ! 満月の日に会いましょう!』

『あぁ、分かったよメイシェル!』

『それと、これ!』

『これ、なに?』

『貴方が朝起きて、私と会った事を覚えていられるように! 持ってて!』

『ううん!』



僕は次の日、家のソファーで寝ていた、、、!

朝起きると、、、頭がガンガンする! 僕は相当お酒を飲んでいたのだろう...!

そして、右手に握りしめたモノがあった、、、それが【1枚の綺麗な鱗】だった!


僕はこうして昨日、人魚のメイシェルに会った事を全て思い出した、、、!!!


『・・・あ.あれは! 夢じゃなかったんだ、、、!!!』



僕は、この日から、、、。

満月の夜になると、、、?

メイシェルに会いに、湖に行くようになっていた、、、!


『やあ~メイシェル! 元気だったかい?』

『えぇ! ジュオンは元気だったの、、、?』

『あぁ、僕はいつだって! 元気だよ! 特にメイシェルと会える日は特別

元気が出るんだよ!』

『私もよ、ジュオン!』



僕たちは、満月の夜に一目を気にしながら、二人で会ううちに僕もメイシェル

もお互い心惹かれていった、、、!


こんな気持ちは、初めてだ、、、!!!

メイシェルの事を考えただけで、、、胸の鼓動が早くなる、、、!

僕の頭の中は、いつもメイシェルの事でいっぱいになる、、、!

メイシェルがいない人生なんて考えられない、、、!!!



僕は思い切って! メイシェルに聞いてみた、、、?


『ねえ、メイシェル今度! 僕の親友のアントに会ってほしんだけど? 嫌かい?』

『えぇ! もちろんいいわ! 私もジュオンに会ってほしい人がいるのよ、、、!』

『それは! 楽しみだね!』

『そうね!』





僕はアントをメイシェルに会わせた、、、!


『アント! 絶対にビックリするなよ! 僕に彼女が出来たんだ、、、!

是非! 親友である! アントに会ってほしい、、、!!!』

『もちろんだ! でもまさか!? ジュオンに彼女が出来るなんてな~!』

『・・・まあ、あぁ!』





メイシェルはお姉ちゃんを連れて行く事にした、、、!


『お姉ちゃん! ビックリしないで聞いてね! 私、彼氏が出来たのよ、、、!』

『えぇ!? いつの間に、、、!?』

『だから、お姉ちゃんに会ってほしいのよ!』

『いいわ! 会いましょ!』

『ありがとう、お姉ちゃん!』



そして、私たちはお互いの会わせたい人を連れて来た、、、!

満月の夜の日に、、、。


『えぇ!? 何て事なの!? 人間の男の子なんて! 絶対に有り得ない!』

『ジュオンの彼女って? 【人魚なのか?】』

『メイシェル! 貴女は私たち人魚を危険にさらす気なの? 人間と関りを

持ってはいけないと! 子供の頃から言われてる事でしょ! どうして!?』

『ジュオンは人間の男の子だけど、、、? 私が心から好きになった人なのよ!

お願いお姉ちゃん! 私とジュオンが付き合っている事を認めてほしいの?』

『ダメよ! ダメダメ! 大おば様にバレたら? どうなるか分からないのよ!

こんな事は絶対にあってはいけないのよ!』

『ちょ.ちょっと待ってください! メイシェルのお姉さん! 確かに僕は

人間の男の子です! でも僕は心からメイシェルを愛しています、、、!!!』

『・・・ジュオン、』

『本気なのか? ジュオン!』

『あぁ! 僕も男だ! 覚悟は決めている、、、!!!』

『ジュオン、』

『どうやら? ふたりを引き裂く事は出来ないみたいだね!』

『・・・・・・』

『お姉ちゃん!』

『ジュオンさんでしたっけ? 妹の事を裏切るような事があれば、、、! 

私は貴方を絶対に許しませんよ、、、!!!』

『それは必ず約束します!』

『俺も、ジュオンとメイシェルの味方になるよ!』

『ありがとう、アント!』 

『ジュオンはいいお友達を持っているのね!』

『あぁ! 僕にとって、自慢の親友なんだ、、、!!!』

『・・・ジュオン、そんな風に言われたら? 照れるだろう!』

『ウフフ、人間もいいものね!』

『・・・お姉ちゃん!』

『わたしも、ふたりの力になるわ!』

『ありがとうございます!』



そうして僕たちは、【人間と人魚の愛の試練】がはじまったんだ、、、!


この事は直ぐに、、、僕たちの住んでいる村の人たちにも知れ渡り...。

メイシェルたち、人魚界の中でも大きな話題になった、、、!!!


『ジュオン! お前は、どうかしてるよ! 相手が人魚だと、、、?

そんな事は有り得ん!!! ワシは許さんぞ!!!』

『お父さん、僕が心から好きになった女性なんだ! お願いだ! 僕たちの

恋を邪魔しないでくれよ!』

『いや、ダメだ! もう村中に知れ渡っている! この村の長老が聞いたら?

何て言うか、、、?』




『・・・ジュオン! 本当なのか、、、?』

『長老、、、。』

『まさか!? よりによって! 相手が人魚なんて!』

『長老! 僕はメイシェルを愛しています! 例え彼女が、人魚じゃなくても

僕はメイシェルを愛していると思います! だからどうか! 僕たちをお許し

ください、、、!!!』

『実は、、、ワシも昔人魚に恋をした事がある! 彼女の名前は、レイディ!

ワシとレイディは愛し合っておった! でもワシ達ふたりは、結ばれる事は

なかったんじゃ~! 村の者は、人魚狩りをはじめた! それからレイディが

どうなったのか、、、? ワシにも分からん、、、。』

『長老も僕と同じだったんですね! でも僕とメイシェルは違う! 時代も

変わったんです! みんな受け入れてくれるはずです!』

『・・・・・・うーん、だといいがな、』




その頃、、、人魚界では、、、?


『大おば様! どうか! 私とジュオンが付き合っている事をお許しください!』

『それだけは、どうやっても許しません!!!』

『・・・大おば様、』

『わたくしも昔、人間の男性に恋をした事があります! でも彼とは上手くいきま

せんでした! それどころか人間たちは、人魚を次々と狩りをはじめたのです!

なんて、酷い事を! そしてわたくしは、分かったのです! 人間は、野蛮な

生き物なんだと! だからどんな事があっても! 許しません、、、!!!』

『・・・大おば様、』




この時、ふたりの想いは引き離されようとしていました、、、!

でも、ふたりを助けてくれたのも人間であるアントと人魚のメイシェルのお姉

さんでした、、、!



『大丈夫よ! どんな事があっても! 二人を引き裂けやしないわ~!』

『お姉ちゃん!』

『ジュオン! メイシェルをどんな事があっても守ってやれよ!』

『・・・ううん!』




ジュオンとメイシェルのふたりの事で小さな争いが起きそうになっていました!


『人魚の女が、ジュオンをたぶらかしたのか、、、!』

『人魚の分際で、、、!』

『人魚狩りをしよう! アイツらは~人間の敵だー!!!』

『オーーーーーー!!!』


・・・しばらくすると? そこに、長老が現れた、、、!!!


『長老! 長老からも、何かみんなに言ってやってください、、、!!!』

『人魚狩りは、ワシが絶対に許さん、、、!!!』

『・・・長老、どういう事なんですか、、、?』

『人魚たちと仲良くするんじゃ~いいな! これは! 長老であるワシからの

命令だ! どんな事があっても! 人魚たちを傷つけてはいけない、、、!!!』

『・・・長老、』





人魚界でも、、、。


『どうして? 人間の男を好きになったの? メイシェル!』

『人間は野蛮人よ! 平気で、人魚狩りをするような人たちなのよ!』

『まあまあ、待ちなさい!』

『・・・大おば様、』

『わたくしが、人間と話をします! それでこれからの人間たちとの

関係を決めてきます! いいですね!』

『・・・ははい、大おば様、』

『メイシェル!』

『・・・はい!』

『貴女の悪いようにはしませんよ!』

『・・・ありがとうございます! 大おば様、、、!!!』




こうして、、、満月の夜に、、、。

長老と大おば様で、話し合いがはじまりました...。


『久しぶりだね! レイディ! 元気にしておったかな?』

『あなたこそ! 元気だったの? ウレン!』

『あぁ~お互い歳を取ってしまったな、、、?』

『えぇ! そうね!』

『今日は、ジュオンの事で君と話をしに来たんだ、、、!』

『ウレン、今でもあなたの事は好きよ! でもあなた達人間は、人魚狩りをする!

だからどうしてもわたくしは、二人の恋を許可出来ないのよ!』

『・・・済まない! あの時、ワシは君を守ってやれんかった! ワシは

必死になって! 【人魚狩り】に反対したんだが、ダメじゃった、、、。』

『えぇ!? ウレン、それ? 本当なの!?』

『あぁ、ワシはあれからもずっとレイディ! 君を愛しておる、、、!!!』

『・・・そんな、バカな事が、わたくしはてっきり、あなたがわたくしを

裏切ったモノだと、、、。』

『まあ、そう思われても仕方があるまい! 結果的には、人魚狩りをした

んじゃからな、』

『・・・もう、こんな関係を変えなくてはいけませんね、、、!』

『あぁ、そうじゃな!』



僕たちは、長老と大おば様のお陰で、、、。

【人間界と人魚たち】が仲良く暮らせるようになったんだ、、、!!!


人間と人魚たちが過ごしやすいようにいろいろと考えたり、、、。

湖の水を使い、村に水路をたくさん使い、人魚たちが自由に動き回れるように

村をかえたんだよ、、、!



今では、人間と人魚たちは仲良く暮らしている!

そして僕も、メイシェルとずっと一緒に入れるようになったんだ、、、!


『幸せだねメイシェル! まさか!? ずっとメイシェルと一緒に居る事が

出来るなんて、、、! 僕はずっとずっと、メイシェルだけを愛していくよ!』

『私もよジュオン! 貴方だけを愛している!』



そこに、最近仲がいい二人が、、、!?


『アントとお姉ちゃん! ひょっとして、、、? 二人は付き合っているの?』

『まあ、アントがそう想ってくれているならそうね!』

『俺は、そう想っているよ!』




こうして今では、人間と人魚は楽しく一緒に暮らす事が出来ているのです。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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