幼馴染み
ここがオートエスカか。
コリンとロストはここでは目立ちすぎるという事で一回消えてもらった。
消えるとその間寝てるらしい。
だからリィムと初めて逢ったときはコリンがいなかったのか。
消えてて寝てたと言うわけだ。
「まずここに来て何をするの?」
リィムに向かって言った。
「今日は情報収集と食材を。ここにはいろんな人が出入りしてるから情報を集めるにはもってこいなの。」
なるほどと思いあとを着いていった。
情報収集って何の情報を集めるんだ?
妄想のことは誰にも秘密なのに。
そんなことを考えてるとひとつの建物の前に立ち止まった。
「ここはねあたしの幼馴染みがいるのよ。」
そう言って門の前いる警備の人に話しかけていた。
その建物はたぶんオートエスカの王様が住んでいるであろう城だ。
リィムは凄いやつと幼馴染みなんだなと思った。
「今日は彼街に出掛けてるみたい。少し歩いて探しましょう。」
そう言って屋敷を後にした。
こんな広い街をどう探すのか。
でもリィムはスタスタと歩き初めた。
俺は後を着いていきながら街並みをキョロキョロと見ていた。
そのときリィムが声をあげた。
「あっいたいた。ソードくん、ヒィユちゃん。」
リィムの声に二人は振り返った。
「リィムちゃん?わー久しぶり。」
「え?リィム?本当だ。どうしたんだよ。」
二人は驚きながらも嬉しそうにリィムに話かけてきた。
そして俺の方を見てこの人誰ですか?って顔をしていた。
それに気付いたリィムは俺を紹介してくれた。
「あっこの人はあたしの仲間の飯島エリクさん。今日からエリクと旅をすることになって二人にも紹介したかったの。だからソードくんとヒィユちゃんを探してたんだ。」
俺はリィムが紹介してくれた後に自分でも自己紹介をした。
「初めまして。リィムには大変お世話になりまして旅をすると言ってたので自分も着いていくことになりました。飯島エリクです。仲良くしてください。」
俺が自己紹介をした後に今度は二人を紹介してもらった。
ソードとヒィユはやはり王様の子供で二人は兄妹だった。
ソードは金髪のリア充系の男でいわゆるイケメン。
性格も良さそうだしこれはモテるなと思った。
ヒィユはアニメに出てくるツンデレ系妹で自己紹介されたときもツンツンしていた。
リィムと逢ったときは凄い可愛らしい笑顔だったのに。
そんなこんなでやっとリィムが逢いたがってた二人に逢えた。