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二人目の妄想使い

さっきまでパチンコ店のトイレにいたのにいきなり見たこともない草原に立たされて俺は辺りを見渡した。

そのとき後ろからものすごい勢いで何かが迫ってきた。

俺はビビって腰を抜かし座り込んでしまった。


「うわーーーー」


目をつぶり手をかざすようにして叫んだ。


そしてドカーンっと多いな爆発音がした。


うっすら目を開けると巨大な生物は俺の少し離れた所で倒れていた。


「あのー?大丈夫ですか?」


俺の前に手をだし反対の手で長い銀の髪をかき上げ女の子が心配そうに話かけてきた。


そうそれがリィムとの初めての出会いだと思った。


「あ、ありがとうございます。助けていただいて。」


俺は女の子の手を取り立ち上がる。


「何言ってるの?倒したのはあなたじゃない。あなたも妄想を使えるのね。」


女の子は不思議な顔をしてそう言ってきた。


「俺が倒した?妄想?何がなんだか。」


俺は女の子の言ってることが理解出来なくて頭をかかえた。

そのときちょうどお腹がなった。

そう言えば朝から何も食べてない。


「うふふ、お腹空いたのね。よかったら家近くだからご飯ご馳走しますよ。手もケガしてるみたいだし。」


女の子は笑いながら俺を家に招待してくれた。

草原をしばらく歩くと街並みが見えてきた。


「こっちよ。どうぞ。」


中に入りイスに座る。

女の子はかすり傷の手当てをしてくれてすぐご飯の準備をしてくれた。


「あっそう言えば名前言うの忘れてたよね?あたしの名前はリィム。あなたは?」


「俺は飯島エリク。さっそくだがリィムに聞きたいことがあるんだが...」


あなたも妄想を使えるのねってことそしてここはどこかってこと俺は今疑問に思ってることを聞いた。


「妄想とは根拠のなくあれこそ想像すること。またその想像ってのが妄想の意味であたしが言う妄想とは自分が思ったことが現実として現れること。」


リィムの言ってることはわかるがその現実として現れるとはまだ理解出来なかった。

そんな俺の様子を見てまた話してくれた。


「妄想って自分の頭の中での勝手な考えでしょ?例えばいつかあたしは王子様が迎えに来てその人と結婚してお姫様になる~とか。そう言うことがあたしならそれを妄想して現実としてなしえるってことなの。エリクもその妄想使いなんでしょ?」


俺はびっくりした。だって妄想は妄想。現実として現れるなんてそんなんあるわけないし第一俺は普通の人間。


「俺が妄想使いなんてありえないよ。」


両手を前にして笑いながら振ってるとリィムは料理の手を止めこっちにきた。


「だってさっきの巨大な生物倒したじゃない。危ないと思って助けようとしたらエリクの手からたくさんのコインが出て来てそんなの出来るの妄想使いしかありえない。」


「俺がやっぱり倒したのか?俺の手からコイン?」


わけがわからなくなってるとリィムが質問してきた。


「襲われそうになったときエリクは何を考えてた?それが妄想として現れたのよ‼」


あのとき俺は何を考えてたのか。

そうだ、巨大な生物が現れてもうダメだって思ってなんでこんな目に合ってるんだ、さっきまでスロットして爆発的にコインが出てたのに...と。


「俺、爆発的にコインが出てたって思った。」


リィムに伝えるときっとそれよっと言われた。

でもなんで俺が妄想使いなのかはわからなかった。


「もう1つの質問はここはどこなのかってことだよね?ここはコタって言う街よ。小さい街だけど暮らしには不自由しない。エリクはどこから?」


コタなんて聞いたことない。だとすると俺の住んでるところもリィムに話したところでわからないだろう。

でも何かを得るには何かを話して情報交換した方がいいだろうと思い俺は話した。


「リィムは聞いたことないかもしれないが日本って言う国から来たんだ。」


リィムはきょとんとして首をかしげた。

とりあえずここに来て知り得た情報はここは日本ではなくコタと言う街で俺はよくわからないが妄想使いとしてこの場所にいるってことだ。


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