魔王様、悪事をはたらく
レシャールはお嬢様。お話には必要な困った時の金づるです。パイロキネシスの超能力者。パイロキネシスは自然発火現象的なもので、まあ火炎使いだと思ってくれればいいです。病的に肌が白い子。面白いことが好きな子だから、退屈な授業が嫌い。
オージャン達は学園に戻ってきた。案内の効率の悪さに彼はネフィに文句を言ったが、どうやらもう一人は、昼頃じゃないと居場所が判然としないらしい。
学園は午前の授業が終わって昼休憩に入っていたので、オージャンとネフィは食堂で昼食を食べることにした。食堂にオージャンを案内し、食券の買い方は教えたが、すぐにネフィは彼から離れてカウンターからA定食を受け取って隅へ行ってしまった。どうやらまだご機嫌斜めのようだ。
オージャンは「これだからガキは」と呟き、チャーハンとギョーザのセットのお盆を持って手近の空いている席に座った。
「チャーハンか。敗残魔王には少し豪勢だな」
レンゲを持って一口目を食べたオージャンの対面に、煙たつ肉厚のステーキを置いてシャルマルが座る。
「昨日のチビか」
「おまえ!」
怒りマークをこめかみに張りつけたシャルマルが拳を握るが、それに対してオージャンは哄笑を返す、
「ハーハッハッハッハ! 愚かな! 貴様の攻撃などもう見切ったわ! 貴様のような背が小さく、腕が短いガキではこの距離は届くま――ッ!」
足に激痛が走ってオージャンのセリフが止まる。テーブルの下でシャルマルの蹴りが彼の脛にヒットしたのだ。
痛みにヒーヒー言って脛をさするオージャンは、漂ってきた香ばしい匂いに気づき、
「そのようなメニューもあるのか?」
「これはナンバーズの学生だけが注文できるやつだ」
と、答えてからシャルマルはステーキ用のナイフをオージャンに突きつけ、
「いいか、敗残魔王。おまえが神様からどんな使命を受けてこの世界にやって来たかは知らないが、ハッキリ言って目障りだ。さっさと元の世界に戻って勇者に殺されて来い」
敵意のこもったセリフと共に、シャルマルの視線を右手の甲に感じた。オージャンは肩をすくめ、
「随分と過激な発言だな。それに貴様はどうしてそのように男勝りの言葉を使う?」
「僕の勝手だろ」
「しかし、それではシャルマルの可愛さが損なわれるぞ」
「――――はあっ!?」
聞いた言葉を理解するまで若干のタイムラグがあったシャルマルは、ひっくり返った声を出し、動揺して体をのけ反らせようとしたが、その前にオージャンの手が伸びて、ナイフを持っていた彼女の手を柔らかに包み込んだ。
「ハツラツとして溢れんばかりの元気さはとても魅力的だ。そのような言葉使いにこだわらずとも、シャルマルの活発性が陰ることは無い。それに小さくたおやかな手だ。この手には、拳を握ることより相応しい使い方があるのではないか?」
話ながらオージャンの手は動き、シャルマルの指と絡ませようと――、
「ばっ! バッカだろ!」
大声を出してシャルマルは手を引っこ抜き、オージャンになにかを言おうとした――しかし、彼の真剣な黒瞳に見つめられると、喉の奥から声すら出てこなかった。
徐々にシャルマルの頬は染まっていき、さらに大勢の学生でひしめき合う食堂の中で大声を出したため、たくさんの視線も集めた。
シャルマルはオージャンの視線を振り切るように背中を向け、一旦食堂を出て行った。
水飲み場に行って顔を洗って冷却し、触られた手を冷やし、取り乱した自分を落ち着かせ、頭を横に振って正気を取り戻す。
念のため深呼吸をして、万全の精神状態に戻してから、シャルマルは食堂に戻った。
正直に言えば、もうオージャンの前に戻りたくはなかった。彼が食堂から出るまで戻らない選択もあったが、それでは彼から逃げたことになる。悪から逃げるなど、シャルマルの辞書にはない――先程は不意打ちを喰らったため、一時的に撤退しただけだ。
もうなにが起ころうとも乱されない。そう固く決意して、シャルマルはオージャンの前に戻ってきた。
「む? もう戻って来たのか。予想では余の食事が終わるまで帰ってこないと思ったのだがな」
しれっと言うオージャンは……シャルマルのステーキを無断で食べていた。残りは二切れだ。
つまり、もしかしたら説明するまでもないかもしれないが……極めて信じられないことだが、オージャンはシャルマルのステーキを横取りするために――するためだけに、先程のセリフを吐いて彼女を動揺させ、退室に追いやったのだ。
空虚にボー然と立ち尽くすシャルマルを見ながら、オージャンはフォークで残りの二切れを一気に突き刺し、大口を開けて食べる。
「美味だった」
憎たらしくモグモグさせながらの感想は、過去形である。その瞬間、シャルマルの脳内で堪忍袋の緒をイメージの彼女が盛大に自らの手で引き千切った。
「おまえ~!」
シャルマルが拳を握るより一瞬早く、オージャンは自分のチャーハンのお盆を持って、立ち上がる拍子に椅子を倒して後ろへ跳んだ。
「ハーハッハッハッハ! 先程は不覚を取ったが言ったはずだ! 貴様の攻撃は見切ったと! こうやって間合いさえとってしまえば、最早恐れるものは――」
その時、地震が起きた。いや、違う。食堂を揺らしたのは――シャルマルの踏み込み足だ。硬い床に足跡がくっきり残るほどの威力だった。
常人には瞬間移動したとしか映らない速度で、シャルマルはオージャンへ迫り拳をくり出そうとした。が、運悪く間に男子学生がいたので、攻撃は止めて横にスライドすることにした。そして、二人の間に邪魔者がいなくなり――。
「お、学園長」
「え?」
横を向いたオージャンにつられて、シャルマルも横を向いた。だが、そちらにシャルマルの姉でもある学園長、アステリアはいなかった。
と、トンっとシャルマルの頭上にお盆が乗っけられる。
「さらばだ!」
オージャンは脱兎のごとく逃げ出した。すぐさま追いかけようと思ったシャルマルだったが、頭上にあるお盆に戸惑い――近くのテーブルに置いてからではさすがにもう遅かった。
見事に食い逃げされた。魔王のくせに食い逃げとはチャチだとは思うが、やられた方にとっては誰がやろうとも関係ない。
昼休憩時の食堂――本来ならたくさんの学生で賑わい、騒がしい場のはずなのに、今は水を打ったように静まり返っている。ただ、シャルマルが緋色に輝く拳を強く握っていた。
オージャンはX組でチャーハンとギョーザを食べ終え(あのどさくさの中でもちゃっかり持ってきたようだ)、木製の椅子に座ってのんびりしていた。
そこへ、青い顔をしたネフィが戻ってきた。
「なに考えてるのよ。シャルマルさん、ものすごく怒ってたわよ」
「余は敵意を向けてくる相手に容赦はせん。敵の兵糧を奪うのは基本戦略の一つだろ。それに、ムキになる奴をからかうのは面白いぞ」
ネフィはあまりのことに言葉が無く、ぐしゃぐしゃの線をただ頭上に上げるしかできなかった。オージャンはその間に「よっ」と勢いをつけて椅子から立ち上がった。
「さて、最後の一人に会いに行くか」
「…………ラストはジャンヌさんよ。彼女は……え~っと、どう言えばいいのかな? 最近の子だから」
「最近の子? なるほど。この学園には過去や未来からの子もいるということか」
「違くて! その時が楽しければいいっていうスタンスで、気が難しいの! 嫌われたりとかしたらもうアウトだと思って、慎重に接してよ」
「七面倒くさい。大体慎重になどあやふやな、具体的にどう接すればいいと言うのだ?」
「え?」
問い返され、ネフィは顎に指をやって少し考え込み、
「……ジャンヌさんは雑誌でモデルをやっているから~」
「モデルとはなんだ?」
説明を始めようとしたのに、まずそこを聞かれてネフィはちょっと考え込む。
「あ~……えっと~、流行っている服をより良く紹介するために、実際に着て紹介する感じの仕事をしている人のことよ」
その仕事の意味合いが理解できないのか、オージャンは小首を傾げて疑問符を上げている。でも、ネフィもそれ以上噛み砕いて説明できるほど、モデルの定義に詳しくないので勢いで誤魔化す。
「とにかく! ファッション……えっと、服飾やスイーツ……甘いものの食べ歩きが趣味だから、そっち方面から話を広げるのが手ね!」
「……まあ、覚えておこう」
絶対に覚える気がなさそうなオージャンの返事にため息を覚えるネフィは、「それと」と付け加える。
「彼女はサークル〈プレビオス〉の一員だから」
「プレビオス?」
「前世持ちの集まりよ」
目的地に向かいながら、オージャンはネフィから〈プレビオス〉について話を聞いた。
クラス・学年に関わらず前世の知識を持つ者達が集まるグループの一つ。特に目的を持って集まったグループではなく、気の合う仲間とワイワイガヤガヤしているだけらしい。授業をサボったり、学園の施設を無許可で占拠していたり、あまり素行はよくない。
メンバーは午前中それぞれ好きに過ごし、午後になるとポツポツと集まってきて、放課後にはほぼ全員が揃うらしい――学園の敷地隅にある、もう使われていない用具室に。
その用具室の前に、オージャンとネフィは立っている。
小さな窓が一つだけあるコンクリート製の直方体の建物。それほど大きくはなく、外観からも快適そうに見えないが、中から賑やかで楽しげな声が聞こえてくるので、当人達には居心地が良いのだろう。
少し腰が引けているネフィを放って、オージャンは躊躇いなく鉄製のドアを横にスライドさせて開けた。
中にいたのは三人。それだけの少人数でよくもまああんなに騒げるなと、オージャンは呆れた。三人は自分達のテリトリーに見知らぬ男が現れたことに気分を害し、露骨に表情を歪める。
「おい。ここは貴様のような奴が来るところじゃない。さっさと消えろ」
一番奥でマットを重ねたところに座っているポニーテールの女が、肩に立てかけていた刀を持って親指で鍔を上げる。近寄れば斬るという、脅しなのかポーズだけなのかオージャンは分からなかったが、どっちにしろ彼は特に気にしなかった。聞き分けよく消えるわけなく、彼は三人を順番に見回す。
奥にいて偉そうにしている女は手にしている刀の他、もう一振り横に置いている。そっちは少し短い脇差だ。艶やかな黒髪の奥にある瞳は、十六・七の女子とは思えないほど気に満ちている。常人ならば睨まれただけで委縮してしまうだろう。
残りの二人はその女の前にあるパイプ椅子に座っていて、一人は銀髪の少年。幼さを残す顔立ちで小柄だ。もしかしたら一年生か中等部かもしれない。
そして最後の一人は白い髪にゆるくウェーブをかけ、フワッと仕上げている女子だ。
「二年X組のジャンヌとはどいつだ?」
オージャンが聞くと、部屋の中にいる二人の「おまえの知り合いか?」という視線がパイプ椅子に座る女子に向けられる。名前を出されたのが大層気に入らなかったのか、苛立った女子――ジャンヌはパイプ椅子を蹴倒してオージャンの眼前に行く。
「アタシになにか用かよ」
身長はオージャンの方が高いからジャンヌは彼を睨み上げる。だが、小娘程度の眼力に気圧される魔王様ではない。オージャンは黙って彼女を見下ろす。平然と見返してくる彼に苛立つように舌打ちし、
「エロい目で見んな」
「は? ガキになど興味はない。ただ、貴様は特に奇抜な恰好をしているな。脚を露わにし、化粧もしているようだし、道化の仮装前か?」
オージャンの言葉がツボだったのか、奥にいる女子から笑い声が漏れた。
ジャンヌの服装――ジャケットの前を開け、下に着ているワイシャツのボタンは二つ外している。スカートはかなり短く、太ももが半ば以上見えている。アクセサリーは耳に赤い宝飾のピアスと首元にチェーンのネックレス、手首に銀の輪がある。
女子高生として、特にモデルとして自分のファッションを笑いものにされてムカつかないわけがない。ジャンヌの掌中に光が集まり、形を成してランスが現れ――、
「二度とそのツラ見せんな! マジで!」
頭にたんこぶを作ったオージャンを外へ叩き出し、ジャンヌは荒々しくドアを閉めた。
オージャンは殴られた頬をさすりながら体を起こし、
「やれやれ、ガキはすぐ怒る。かんしゃく持ちで話もろくにできん」
「バカなの!?」
中で騒ぎが起こったため、近くの木の影へ避難していたネフィが戻りざまに罵倒してきた。
「私ちゃんと嫌われるなって説明したわよね!? あんたの世界じゃ『嫌われるな』ってもしかして違う意味なの!? 愚鈍なる民衆のブタ共をバカにして嘲笑しろって意味なの!?」
オージャンの胸ぐらを掴んで、前後にガクガクと揺らしながらネフィが声を荒げる。彼は彼女の手を払って、乱れた胸元を直しつつ、
「貴様の意見を取り入れた結果だ」
「どこが!?」
「余の着任式無断欠勤を責めず、勝負をふっかけず、会話から入っただろう。その会話も服飾についてだったろう」
「なにその自分はできていた、悪くないって顔! 明らかに原因はあなたにあるでしょ!」
興奮して声を荒げるネフィに対して、オージャンはしごく冷静にかぶりを振る。
「部下に自分のミスを押し付けるとはとんだ上司だな。それはクラスメイトも教室を離れていくな」
「くぅ~!」
地団太を踏む勢いで、ネフィは悔しげに呻いた。
ソロモスチューラ学園の午後は自学自習の時間だ。それぞれのクラスが自ら課題を見つけ、それぞれの能力を高める時間だ。この時間にクラスで申し合わせ、教師立会で練習試合をすることも可能だ。そのためほぼ毎日どこかの学年・クラスが練習試合をしていて、外はかなり賑やかだ。
そんな外の喧騒とは無関係なのが、二年X組。
狭くぼろい教室ではオージャンがホワイトボードの前に立ち、ネフィが木製でガタがきている椅子に座っている。
「二年の落ちこぼれ中の落ちこぼれが集まっていると聞き、どれだけヒドイ役立たずがいるのかと思ったが、そう悪くは無いではないか」
「悪くないって……おおむね全戦全敗だったけど」
「はたから見ればそう映ったかもしれないな」
どんな写角から見ても全戦全敗だ。
でも、オージャンは一切負けを認めず。凹まず話しを続ける。
「意外だったのは、崩壊していると聞いたから変な奴でものさばっているのかと思ったが、そういう訳でもなかったな」
「そんな分かりやすい人がいたら、まだよかったかも」
「陰湿な奴はいたが、陰湿なイジメなどの情報も出てこなかった。こうなってくると、第一の問題は貴様らの姿勢だな」
「姿勢?」
疑問符を上げるネフィに説明するのは面倒と感じたオージャンは、
「引っ張り出すのではなく、自発的になってもらうということだ。それより今は、これからの大まかな予定を立てるぞ。まずX組を存続させるためには、学園側の『無い方が大助かり』の評価を『あってもなくてもどっちでもいい』に上昇させる必要がある」
「悲しいスタートラインね」
「貴様の体たらくが引いたラインだ。しっかり自分の無能さを嘆け」
オージャンに容赦なく言われ、ネフィは大きな汗を流すが、「でも」と一応の反論を試みる。
「そんな最低のさらに下の評価からなら、上げるなんて簡単じゃない? ほら、レベルも低い時は少ない経験値で上がるしさ」
「一度ゴミだと思って捨てたものを、再度拾って部屋に置いておこうと思うのか?」
残酷なたとえではあったが、すっごく分かりやすかった。この時ネフィは、一から二にするのは簡単かもしれないが、マイナスからゼロに戻すのは難しいことを学んだ。俗に言う「失った信頼を取り戻すのは難しい」というやつだ。
ネフィは体を縮こまらせて黙った。
オージャンはマジックを手に取り、ホワイトボードに三つのことを箇条書きにする。
「さて、昨日学園長から聞かされたことだが、評価を上げるためには生活・授業態度を改めて平常点を上げる。堕天使襲来時に振り分けられた仕事をこなして評点を上げる。そして、上位のクラスと勝負して評点を上げる。この三つがあるそうだ。というわけで、余はタイムリミットまでの一ヶ月をこう使おうと思う」
オージャンは〈前半〉と〈後半〉と書き、間に線を入れてキッパリ二つに分ける。
「まず、最初の十五日以内に戦力になりそうなクラスメイトを半数集めて授業に出させる。そして、残りでクラスとしての練度を重ねて、上位のクラスと戦って勝つ」
「一番評点が上がりやすい堕天使襲来時は計算に入れないの?」
オージャンはマジックを置いて、
「取れるようならば取るつもりだが、来るかどうかも分からない堕天使を計算には入れない。それにサポートの仕事は危険が少ない分、それほど評点が高くないと説明された。それだけでクリアはできないだろう」
「なるほど」
納得してネフィは頷くが、すぐに「う~ん」と唸って腕を組む。
「でも上位のクラスと戦うと言っても……まあ、全てのクラスがうちより上だけど……。疲労もあるから毎日戦えるわけじゃないし、勝ったり負けたりするからそうそう上手くポイント稼げるかな?」
「ほう、一丁前に少しは考えて物を言うな。貴様の頭の中にも脳みそが入っていて安心したぞ」
「どこまで人を見下しているのよ!」
「見下しているというか、正当に評価しているだけだ。今のところ貴様は道案内と説明係でしか役に立っていないぞ」
「はぐっ!」
痛いところを突かれて胸を押さえて机に突っ伏すネフィは放って、
「後半についても大よその予定を立ててはいるが……それよりも前半だ。前半を成功させなくては話にもならない」
「そ、そうね。半数のクラスメイトを集めるってことは、二人から三人は集めるってことだもんね。十五日じゃ短すぎると思うけど……」
「確かに短いな。戦力になりそうなクラスメイトを集めるから、残りは三人から四人だ」
「ここ! ここに一人いますよ!」
と、ネフィが両手を上げて主張するが、その発言についてオージャンは全くの無視。そして彼は長机に腰掛け、彼女を間近で見下ろす。
「この世界は余がいた世界と大きく違った世界だが、同じところが一つある」
「な、なに?」
オージャンの黒瞳に気圧され、ネフィはどもりながら聞く。
「人間が愚かだということだ」
「くくくく」と喉の奥で笑うオージャン。
「神の思惑通りになど動かん! そんなもの鼻歌混じりで越え! 余の覇道の手始めとしてここから始めてやるわ! ハーッハッハッハッハッハッ!」
X組に長くオージャンの哄笑が響いた。その声に体の芯が冷たくなるものを感じ、ネフィは胴から震えた。
前回に引き続き、大魔王っていいですよね。ひどいことをしても魔王だからまあ魔王だしって思われますから。でも、食い逃げはみみっちいと思う。
これにてクラスメイトの紹介が終わりです。オージャンの言う通りイジメなどはないけど、とにかくみんなやる気がない。
そんなわけで、次回からはみんなのやる気を引き出すためにオージャンが色々と動きます。手始めにアルバイトします。