第2話~罪を憎み、食欲を憎まず~
―――イタイ。
意識を取り戻した時、と言うより痛みで目が覚めた。
「げほっかはっ……つああぁぁ、痛ったぁ」
苦痛に顔を歪めて呻き声を上げる。
手足の感覚や状況把握よりも先に、全身に余す所の無い鈍痛に襲われた。
思わず身を捩る。
すると背中からはギシギシと軋む音が、耳元にはカサカサと擦れた葉鳴りの音が鳴った。
そんな物音を聞きながら、ようやく閉じていた瞼を開く。
ぼやけた視界に瞳の焦点を定めて、最初に映った物は顔を覆う、生い茂った葉っぱだった。
「ぶはっ、ぺっぺっ!」
口の中に入ってきた枝葉などを吐き出して、慌てて起き上がる。
葉の隙間から漏れ注ぐ太陽の光に目を細めながら、現状を把握しようと視界を巡らせた時、ふとある物に目が止まった。
「ん、これは」
手を着いていた床に目を向けると、不揃いだが太く、長い枝を幾重にも編み込んで出来たまるで鳥の巣のような形状の足場だった。
続いて立ち上がり、足を踏みしめる度に太さに応じた軋む音が鳴る。
そして数歩踏み出した先には自分が背負っていたはずのバックパックから、その中身がぶち撒けられていた。
「あらら……って、これは」
その中で一番手元に近い場所に落ちてあった、自身の武器を見つけてそれを拾い上げる。
「折れてら」
それは短い間であったが、苦楽を共にした短剣が、中間から真っ二つに折れていた。
「ありがとな」
半身になった獲物を再び鞘へと戻しながら、感謝の言葉を投げかける。
使えなくなった物であろうと、お世話になった事実は変わらかったからだ。
その後も、その他それぞれの道具を元の場所へと戻していき、最後に鉤付きのロープを手に取る。
―――その時だった。
[ガサガサガサ!]
「ん?」
音のする方を見やる。枝葉で隠すように覆われたそれは、黒茶色の斑模様の入った巨大な卵のような物体。
それが小刻みに揺れ動いて姿が顕になっていた。
[ゴトゴトゴト!]
中からは無遠慮なノックが絶えず響いてきている。その物体の足場にある無数の枝が、鈍く低い悲鳴を上げていた。
「これって、まさか」
頭に浮かんで呟いた疑問。それに答えるかのように、揺れが一際大きくなった、その直後。
[パキャッ!]
丁度、向ってこちら側の真ん中辺りから殻を突き破る突起物が現れた。
突起物は自身が外へ出る為の穴を広げようと、無造作に動いていく。
それに伴って罅が広がっていくと、大小の殻の破片がボロボロと崩れ落ちていき、その姿を現した。
「……ワァ、スゴーイ」
目線を持ち上げると、思わず片言になっていた。
先程巨大な卵、と言ったが、それは具体的には高さ3メートルと少しの見上げる程の大きさだ。
つまり、そこには大きく、まだ誕生したてだが獰猛な体躯を誇る猛禽類の獣がいた。
体の中心部分は真っ赤な夕焼けを連想させる朱色。
肩から翼の先までは徐々に輝きを放つ黄金色が、太陽の光に照らされ眩しく映る。
そしてこちらを見据えるエメラルドの瞳が怪しく光っていた。
[…………]
雛鳥などは最初に目に入った生き物を、母親と認識して懐いてくると話に聞いたことがある。
だが目の前にいる獣が向ける目付きは、明らかに親を慕う類の物ではない。
そして可愛げでもなければ、保護欲よりも身の危険を抱かせる眼光だった。
例え孵化したばかりだろうと貪欲に、自分を狩ろうとする純粋な捕食者のようだ。
威嚇する際にちらつく牙が、踏みしめる足の鉤爪が鋭利な刃物のように鋭くギラついている。
『ピィヤアアアアアアアアアアアアアアアアアっ!!!』
「ッ!!!」
雄叫びを合図代わりに回れ右をして全力疾走する。
悲鳴を出せる暇もなかったが、相手は産まれて間もないためか足取りがぎこちなさげで、逃げ切れる可能性はまだあった。
けれど逃げ場はすぐに無くなってしまう。
元々そこまで広い巣でもないようで、慌てて縁に立ち止まり足下を見下ろした。
「……っ」
地面までの距離が恐ろしく高く、足が竦むには十分だった。
けれど悠長に思案してる暇はなく、腹を括って右手で握りしめている縄を見つめた。
相手はこちらを逃さないと言わんばかりに嘴で噛み付いて来る。
「えーい、ままよ!」
それをギリギリの所で躱し、思いきって飛び降りた後、そのまま重力に捕らえられて落下していった。
[ドザァッ‼]
「っ~~~〜~っっ!!」
盛大に地面へ叩きつけられた衝撃と元々の痛みが加わって、言葉にならない呻き声が喉から漏れ出ていた。
そして一頻りに地面の上で悶絶したあと、慌てて立ち上がり先程のモンスターが追って来ていないか辺りを見回す。
だが幸いにも後を追って来る気配は無った。
おそらくまだ羽化したてで、飛び立つにはまだ時間が掛かるからだろう。
そして親鳥だけじゃなく他のモンスターも今は見当たらなかった。
「痛ったたた……痛むってことは取り合えず生きてるって証拠なんだろうけど」
そんな事をぼやいた後、自分の手持ちと負傷している所は無いかと見える範囲で確認する。
そしてサイドポーチに手を入れると、指先に濡れる感触が伝わってきた。
「あれ、いつのまに……」
手を目の前まで掲げると、緑の液体が指を滴り落ちていた。
それを認識したせいか、思い出したかのようにポーションの匂いが鼻に付いてくる。
巣から飛び降りた後、落下中に咄嗟に枝へと縄を引っ掛けて枝伝いに地面へ降りて行った。
けれど勢い余って、木の幹や枝に何度か体を打ち付けてしまい破損したようだ。
「あんな状況だったし、まぁしょうがない、か……」
視界を元に戻し、それまで自分がいた場所の全容を目の当たりにする。
――デカい。
一言で言えば巨大な木だった。
体が反り返る程に大きく、地面から天辺が見えなくなる程の高さ。
その壮大さはまるで山を連想させた。そのせいか、自分がちっぽけな存在なのだと思い知らされたような気分にさせた。
今まで見てきた大木が華奢な枝に思える程の勇ましさとスケールの大きさだが、何処か神秘的な美しさを秘めている様でもあった。
樹齢はざっと数百年……いや、千年は越えていると確信が持てそうなほどに生命力の溢れた大樹が目の前に広がったいた。
「あそこから、落ちたのか?」
その中で、自分が先ほどまで居たモンスターの巣が目に入る。
丁度、地面からあの巣までは50メートルは下らない高さだった。
あの高さの巣から落ちれば普通は絶命不可避の筈だったが、全身打撲で済んで生きているのは充分に幸運と言えるだろう。
「我ながらよく、生きてたなぁ」
もしロープが途中で切れたり、途中で足を滑らせたりでもしていたら。
今ごろ潰れたトマトよりも酷い有り様だったかもしれない。
そう思うと、遅ればせながら恐ろしくなり背筋が寒くなった。
「……でも、さっきの扉は何だったんだ?」
そもそもここに落とされる原因になった『扉』は、周りや空を探しても見つからなかった。
まるで最初からそんな物は無かったよ、とでも言われている様な錯覚に捕らわれてしまう。
「と言うか……」
改めて冷静になってくると、モンスターに追われて巣から飛び降りたり、大樹に圧倒されたりと忘れていたが。
「ここって!どこ!?」
いきなり現れた『扉』をくぐるまでは殺伐とした魔窟から一転。
今度は趣向の違う魔境のような場所へ落とされたこの状況に、たまらず叫んでいた。
『―――クスクスッ♪―――』
それは少年が見上げている大樹から離れた場所の、さらに高い位置から見下ろす人影が漏らす笑い声。
少年が見失った筈の『扉』と、その枠に腰掛けている小さく華奢な人影は、その光景をさも愉快と微笑と共に少年を見つめていた。
まるで自分が仕掛けた悪戯の結末をじっくりと観賞するかの様に。
〓 〓 〓 〓 〓 〓
今いる空間に広がる青い空が、赤とも黄色ともつかない夕陽を注がれていくように、段々と黄昏に染まっていく。
……数時間前まで地下迷宮にいたはずで、本当はおかしな話なのだが。
森はその日最後の輝きに彩られながらも、微かな暗闇が顔を覗かせていった。
「はぁっ……はぁ、はぁ……」
俺は出口らしきものはないかと周囲を見回しながら、右へ左へと宛もなく彷徨っていた。
「(それにしても……)」
何とも穏やかで、ともすれば不気味なまでに静かな森だった。
立ち並ぶ森林は先程の大樹よろしく。例に漏れず規格外の大きさと鬱蒼とした静的な様が続いていて、どれ程の距離を歩いたのか忘れそうになる。
目が覚めた時には枝葉が風に吹かれ揺れていたが、今はピタリと止んでいる。
静寂の中で反響する、地面の草木を踏みしめる自身の足音と吐息。
そして動く度に、微かに耳朶へ響く衣擦れの音。
そういった些細な音が嫌に耳にこびり付き、静けさをより一層際立たせる。
――そして。
[パキッ]
「っ!」
不意に聞こえた物音に心臓が波打ち、俺は咄嗟に木の影へ身を隠し、息を殺す。
「(ここにも……いるのか……?)」
不意に、ここまでの出来事を思い返す。
神秘的な大樹に圧倒され、立ち尽くしていたとき、突如現れたのだ。
それはこの場所に最初に遭遇した時の、否、これまでのモンスターとは比にならない巨大さと神々しさ、そして恐ろしさだった。
その怪物を一目見た途端に全身が震え上がり、カチカチと歯が音を鳴らした。
本能が瞬時に理解した、彼我の差を、次元を。
下手に動けば、感付かれれば、死ぬ。
理性がハッキリとそう告げてくる。
その本能に従い、路傍の石になるように気配を殺し、その場をやり過ごした。
逃げ延びた。その筈なのにまだ恐怖が頭に、心にこびり付いていた。
音のした方へ顔を覗かせる。音の正体は見たことのない木の実が落ちていただけだった。
「………はぁ」
安堵と疲れの混ざった溜め息をついた。
今も周りに自分以外は誰もいない。
なのに、この沈黙のような静けさがかえって神経を削らせていく。
視界から通り過ぎて行く木々は、パッと見はありふれた樹木だ。
けれど、もしかしたらその物陰から先ほどのような化物が現れるのではないか。
気を抜けばいつの間にか自分の命が刈り取られているのでは。そう思うとまるで死神と散歩しているようで気が気でなかった。
歩み始めた場所と大して変わらない風景が延々と続いていき、心身共に疲労も相まって辟易してきていた。
―――そんな時。
「ん……これは、肉?」
不意に、食欲をそそられる香ばしい塩気混じりの匂い。それでいて場違いな匂いが鼻腔をくすぐってきた。
「(誰か居るのか?匂いからして、もしかして獲物を焼いている?)」
ダンジョンにはなかなかの珍味で味わい深い食材も存在し、一流 飲食店から依頼が発注される事も少なくない。
もしここがダンジョンと変わりないのなら、クエスト途中の冒険者がどこかで休憩でもしているのかもしれない。
―――向かってみる価値は、ある。
次の目的地が決まっている訳でも無く、それでいて宛がある訳でも無かった、そして。
「ここに、他の冒険者が居たんだ……」
その事実が頭の中に浮かび上がり、思わず呟いていた。
するとまるで花の蜜に吸い寄せられる蜂の様に、匂いの方角へと向かって行っていた。
▽▽ ▽▽ ▽▽
生い茂った草木を縫う様に進んで行った先に、その場所はあった。
「ここは」
焚き火を中心に小規模な野営地が広がっていた。
周りは道中と変わらない野太い木々が並び、その奥から微かに水の流れる音が聞こえてくる。
おそらくここから離れた場所に、川が流れているようだ。
火元の周りから数メートル程の円形に造られた空間が広がっていた。
「(誰も、いない)」
人工的に切断された樹の断面などを見て、ここは切り倒して作った空間なのだと伺えた。
だが、今は炎で炙り焼かれている獲物の肉や荷物だけが放置されていた。
「これって」
散らばっている装備品や荷物を見やると、それは女性物のようだった。
防具と衣服が散乱していた
胸部分に掛けての防具部分は筋骨粒々な男の厚みのある胸板でも、
こんなに魅力的でそそられる曲線は描けないだろうと、女性特有の豊満な膨らみの形から伺えた。
そして脱ぎ捨てられた防具から衣服へと視線たどらせて行く内に、とある重大な事に気付かされた。
獲物を調理し場所をセッティングしたであろう張本人はここには居なかった。
その上や衣服は水音のする方へと一枚一枚辿る様に脱ぎ捨てられていた。
もしかしたらこの衣服の持ち主は川へ向かいながら脱ぎ捨てたのではないだろうか。
恐らく滝に水浴びにでも行ってるのなら、この無人の空間も荷物の散乱にも説明がつく。
だが良く考えれば衣服や防具が脱ぎ捨てられていると言うことは、ソレを見つける可能性も無きにしもあらずなのに。
「へあっ!?」
そこには女性の秘部を隠す物が有った。
ソレがあるという事は、今この場に居ない衣服の持ち主は産まれたままの姿なのだと、そう認識せざるを得なかった。
すると頬と耳を中心に熱と赤みが集まった気がする。
「ううぅ……」
とどのつまり赤面していた。
思わず顔を背けたが顔の赤みは直ぐにはか引かず、頭の中が大いに取り乱す。
ダンジョンに潜って、モンスター達には追い回されて樹から落下したり全身打撲と色々あった。
だがまさか女性の下着を見る事になるとは思いもしなかった。(因みに黒の少しフリル付きの紐パンという、随分大人で大胆な下着だった。)
そして先程、視界に入った下着を視てしまった気恥ずかしさから再び見る事が出来ず、視線を明後日へと向けたが、
『―――ジュウウウウ――ジュワアッ、パチッ!―――』
食べ時を報せる獲物の肉が焚き火で焼かれている音を、耳朶は否応なしに拾い取る。
そして意識はそこへと吸い寄せられていってしまった。
炎で身と油が焼かれ、仄かに塩の香りが加わった匂いが鼻腔を擽る。
より一層に胃袋が食べ物を欲しがると、釣られて口の中で唾液が溢れだす。
喉元へと流れ込み定番な「ゴクリ」と言う効果音が鳴った。
……今一度、辺りをぐるりと見渡す。
「誰も居ない、よね」
そう、今 此処には、自分以外誰も居ない。
だがそこにはお肉が有った、今も焼かれて油が滴り落ちていた。
『グゥギュルグググゥゥー』
今の欲求を代弁するかのように腹が鳴った。
このままだと焼き過ぎて焦げてしまう。
料理は暖かく冷めない内に、且つ迅速に 速やかに 頂くのが定石である。
そして焼き過ぎで焦がしてしまい台無しにしてしまうなど、食材への冒涜でありもっての他だ。
そんな(食べ)物を見過ごせるだろうか?
「いや、(食べ時を)見過ごせない、(食べ時を)見棄てられない。」
ダンジョンに入り、勿論お弁当代わりのサンドイッチを食べた。
だがそれは半日前の話である。
ダンジョンを探索してモンスター達に追い回されて死に物狂いで走り回って、胃の中の物はとうの昔に消化しきっていた。
果ては今、目の前の食料は、胃袋が待ってましたとばかりに素晴らしいタイミングで焼き上がっていた。
食欲や胃は素直に、だが力強く食べ物を求め疼いていた。
そして理性が盗み食いが見付かった時のリスクと言う名の正論で待ったをかけて来た。
俗に言う理性と、食欲が頭の中でせめぎ会っていた。
頭の中で葛藤していたが、それも良くて数秒だった。
鼻腔を擽る匂いにとうとう耐えきれず、食べ物へと手が、体が吸い寄せられていった。
「……ちょっとだけなら」
誰に弁明している訳でもなく罪悪感からそんな呟きを漏らしつつ、口の中から唾液を溢れさせながら手は淀みなく食料へと向かい串の部分を掴んだ。
ソレを顔へ引き寄せ口を開き、歯を剥き出しにして今かぶりつこう――、
「いただきま――」
――としたその時、ふと視界の中が薄暗くなった。
「ん?」
『――ッドゴォオオッ!!!』
すると突然背後から強烈な地面が砕ける音と衝撃が炸裂し、今立っている足場も巻き込んだ。
「ドワァッ!!?」
衝撃で軽く体を跳ばされ、慌てて起き上がり何かが飛んできた方へと顔を向けた。
すると視界に入り込み飛んで来た物体の正体は、全長二メートル半の巨大魚だった。
「って、魚ぁっ!?」
『キャット・ガット』口周りに二本の髭が生えた見た目が鯰と大差ないモンスターだ。
全体を青と黒の混じった鈍い光沢の鱗が全身を覆った体躯、口からは剥き出しの長く鋭い牙が獰猛さを一層深めていた。
「でも、あれ?」
だが、そんな成りをしたモンスターは、どこと無くピクピクと痙攣したように微かに震えていて動き出す様子は無かった。
良く見ると白眼になっており、頬の部分には殴られた跡が有った。
何故このタイミングでこの場所に鯰が、そしてどうやってここまで飛ばされて来たのか。
一体何がどうなってるのか事態が読み込めずに呆然としていると。
『―――ドドドドドドドッ―――!』
視界の奥の森から一人の少女がこちらへもの凄い勢いでまっすぐ突進してきていた。
その少女は無言で、だが鬼気迫る表情で向かって来ていた。
体を隠す物は無く、何も纏っていない産まれたままの姿で。
「なっ、えぇっ裸!?」
それに気付いた時には少女はもうすぐそこまでの距離まで迫って来ていた。
こちらへ近づくと見えてはいけない色々な物が余計にはっきりと見えてしまい、顔の赤みが増して頭の中はより一層混乱していく。
「え、いやっこれはそのっ、違うんですっ!」
いきなり現れた少女に、言い訳にもならない事をゴニョゴニョと口ごもるが、彼女との距離は五メートルを切りあと二、三歩でこちらまで届く所まで肉薄していた。
すると。
「勝手に、人の獲物を盗ってんじゃねぇぇぇえええっ!!!」
それまで無言だった彼女は獲物を横取りされた者のセリフを叫んで。
走り抜けざまに足元で白眼むいて伸びていた鯰の尾ひれを掴み、こちら目掛けてフルスイングで顔面直撃で俺はぶっ飛ばされた。
「ぐぼぉぁぁあああっ!!」
彼女の身なりとセリフから衣服の持ち主であり、この場にいなかった人物が彼女だと遅ればせながら気づく。
「(勝手に人の物は盗ると、こういう目に遭うこともあるんだな……)」
ふっ飛ばされて意識が消える間際に思った言葉はそれが最後だった。
*◆*▲*◆*
とあるスタバでキャラメルマキアートを飲みながら書いていました、(甘党です)1、2~時間程してそこそこ書き上げたのですが、一旦保存しようとして文字入力を消す(↩戻る)所を余計にタップして書いた文章が一度にパァになってしまいました( ̄▽ ̄;)