プロローグ~デビューするまで~
プロローグ第二段です。
まず最初に取り組んだことはキャラづくりです。
社長が悪魔と天使のコンセプトは譲れない駄々を捏ね、私たちは普通がいいと、もめにもめて、最終的には社長命令で悪魔と天使になりました。
天使のように可愛い陽多と男と偽れるレベルの私。
当然のように最初から陽多は天使、私は悪魔と決まっていたのですが、問題が発生しました。
それは私たちの顔と性格があまりにも違いすぎることです。
可愛い顔で毒を吐きまくる陽多と、表情は作れるものの性格がのほほんとして残念な私。
演技で誤魔化すことになったのですが話すと端々ににじみ出る性格。
結果的に演技は諦めて素でいくことになりました。表情はもちろん作りますけどね。
そんなこんなで“天使な悪魔、悪魔な天使”が出来上がったのです。
キャラづくりが終わるとこれからが本番とばかりにレッスンがみっちり組まれ、放課後土日ほぼ返上でずっとレッスン。
ボイストレーニング、ダンスレッスン、演技レッスン、マナーレッスン、変装の仕方など多伎にわたりました。
何のレッスンだよ!とツッコみたくなるものもありましたが、そこは華麗にスルーしました。
最終的には私たちに作詞作曲をしてもらいたいらしく、私は作曲陽多は作詞の勉強もしました。
思っていた以上に作曲するのが楽しくてアイドルなことを忘れかけてしまいました。
そんなこんなで慌ただしく日々は過ぎ気づけばデビューライブの日になっていました。
『DEVIL ANGEL』のデビューライブは12月25日、クリスマスの日です。
デビュー前の地道な布教が功をなしたのか会場は満員御礼。
観客の熱気に気おされビビって半泣きの私を見て陽多は抱きしめて頭を撫でてくれました。
「今までさんざん頑張ってきただろ、大丈夫奏多には俺がついてる」
そう言って不敵に笑うと手を差し出します。
その手を取って蠱惑的はまなざしを創ると
「それでこそ俺の奏多だ」
と言って天使のような眩い微笑みを浮かべると、私たちはステージに向かって一歩を踏み出しました。
これがアイドル『DEVIL ANGEL』の始まりの瞬間でした。
プロローグ的なものはこれで終わります。
次から本編を始められたらと思います。
読んでくださりありがとうございますm(_ _)m