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【批評論】荒らしに対抗するための「批評に対する批評」という提言

作者: はまさん
掲載日:2026/03/29

 どうやら荒らし目的の批評が近頃は特に多くなっているようだ。だが単に的確な批評を、免疫力のない人が荒らし認定しているだけかもしれない。

 そこでボクは前から思っていた。「批評に対する批評」が必要なのではないか。つまり納得のいかない批評には、質問し返しても構わないよなと。


 まず、自分はこう感じたという「感想」。

 どうしてそのような感想を持ったかという「理由」。

 そして、ならばどうすれば良いのかという「改善案」。

 このくらい揃えば、納得のゆく批評になるはず。仮に誤読だったとしても、なぜ誤読したかが分かれば作者には参考になるからだ。


 というわけで駄目な批評。

 まずは理由がない。なぜそう感じたのか。どこにそう感じたのか。具体的な詳細を言わず、ただ自分の感情だけを騒ぐ。

 大切なのは「自分が気に入らない」より、作者の意図が十全に伝わってなかったということの方だと思うのだ。


 そしてディスのみの批評。これも駄目だろう。自分の感情しかない。書く側の立場を考慮していない。

 駄目なら駄目で、ならばどうすれば良いのか。改善案を出さなければならないだろう。それが言葉の責任というやつだ。


 最後に、根本的なコンセプトの否定。さもなくば作者の人格攻撃をする批評。「お前がそんなだから駄目なのだ」みたいなのね。

 これはもう論外。即ブロック&通報。相手には害意しかないやつだ。聞く耳を持つ価値はない。


 と批評のいくつかの段階。理由そして改善案がなかった場合、こちらとしては逆に尋ねても構わないはずだ。

「どうしてですか?」

「ならば、どうすれば良いのですか?」と。

 だって向こうは一方的に好き勝手話しても良いのに、こちらは大人しく聞けとか。そんな理屈は通らない。


 批評もまた、ひとつの文学作品だ。「文学作品の作者は批評を大人しく聞くべきだ」というのなら。

 「批評」という文学作品の作者も、相手の批評を受ける義務が生じるはず。

 でないとフェアじゃない。


 もちろん作者側が誤読させてしまう書き方をしてしまった可能性は大いにある。だから向上心のためにも、納得のできない批評には質問し返すべきだ。

「それってどういうことですか?」

「もっと詳しく説明してください」と。


 と、そういう風潮が広まるといいなあ。


     ※


 しかし以上の反論。少し問題点がある。真面目に小説修業やったことのある人なら分かるだろう。自作の自己弁護ってダサいのだ。


 「あなたの作品は面白くない」と言われ、作者が

「そんなことないですぅー」

「お前の読解力がないだけ」

「ばーかばーか!」

と返すのは、書き手として最悪のダサさだ。恐らくは、真面目に学んできた人ほど、そう感じるのではないだろうか。


 また書き手である自分の方が間違っている可能性もある。

 主人公はAであると書いたつもりなのに、主人公はBだという感想が来た。

 これ実は作者の書き方が拙かった可能性もある。


 もちろんそれならそれで、どうしてそのように読めたのか。直す代替案はないか。批評者も責任を持って語って欲しい。

 けど、それも理想論。


 ちなみにボクは合評会で揉まれてきたので、うかつな感想を言うと横槍が入る。

「その感想はおかしくない?」

「ここ、ちゃんと説明して」

というように。

 けど、こうして批評に対する批評も飛び交うのが、本当の批評というものだろう。


 というわけで悪質な批評への対策その一。

 第三者の批評者にジャッジをお願いする。批評に対する批評をやってもらう。しかし、これは第三者を面倒ごとに巻き込む可能性がある。


 そこで対策その二。作者としての反論を公開し、大勢に意見を求める。

 例えば、自分は主人公をAであると書きました。その根拠はここそこにあります。ですが別の人から、主人公はBであると感想をもらいました。皆さんどう思いますか?

 というように。なんならスクショして、注釈つけながら解説してもいい。


 もちろん書き手が変な書き方をした可能性はある。同じくらい批評者が誤読した可能性もある。間違えた可能性は互いが有する。

 だったら「大勢」というコモンセンスで意見をブラッシュアップすれば、最低でも水掛け論にはならないはず。

 それに間違ってるなら直した方がお互いのためだ。


 そもそも「皆で語り合う」ことほど、文学的に豊かなものはないとボクは思うのだ。これこそ真の批評性だろう。

 というわけで ボクからの提案。悪質な批評が来たと思ったら、広く公開し意見を求めよう!

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