68. I FEEL THE ECHO
それぞれが思うことを語った会議の後。
ガストンの配属先は大魔王様へ一任となる。
「そういえば秘書アンジェリカはあの場で発言しておらんな。何か思うところがあったのではないか?」
昼間の大魔王様の執務室。
事務作業に忙殺される秘書アンジェリカに大魔王様が声をかける。
「秘書部門で大魔王様のお傍に置くのもよろしいかと思いましたが。そうすれば私の諜報活動のお手伝いもして頂けそうでしたし・・ただ彼の次のステップはもっと大きい場所かと。表舞台に立つなら早い方がよろしいでしょう」
「ヤツもベノンから独り立ちする時期である。それなら力を存分に発揮できる舞台を準備するのがワレの役目であろうな」
そんな会話から数日後。
会議参加者の誰も「ガストンの新ポストは大魔王様から正式な発表がある」という思い込みは肩透かしをくらうことになる。
魔王宮の1階大広間の端にある掲示板。
そのさらに片隅にひっそりと指令書が張り付けられただけであった。
『以下の者を魔王軍より除籍する
副官ガストン 』
最後に大魔王グラディウスのサイン付き。
ガストンはその日から姿を消したのだった。
本日2話目の短いお話でした。




