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第22話 ひなとの生配信

 時の流れというものは早いもので、今日はひなとティックトックライブをする当日であった。

俺はティックトックライブの準備を始めていく。


 ライブの時間は21時からである。

今は20時なので1時間前である。


「さて、やりますか」


 俺は鏡の前へと移動する。

そこから、ワックスを使って髪をセットする。


 顔は加工である程度誤魔化せるが、髪型までは誤魔化せない。

ライブであろうと、そこはきちんと身なりを整えなければならない。


 髪型のセットを終えると、着替える。

今のパジャマのような部屋着から、黒シャツと黒スキニに変える。


 カメラの関係上、下は映らないが念の為だ。


『今日、予定通り行けそう?』


 俺はひなに連絡を入れる。


『はい、大丈夫です! メイクしてるのでそれが終わったらいつでも行けます!』


 ひなも準備をしているようであった。

時間を確認すると、20時40分。

20分前まで時間が迫っていた。


 俺はデスクのスマホスタンドに撮影用のスマホをセットする。

そこから、カメラの位置を調整したり、ライトの向きを調節する。


「よし、こんなもんかな」


 これで俺の方の準備は完了だ。


『55分から配信開始するから、都合いいタイミングで入って来て』

『了解です』

 

 5分前になると、俺はライブ開始をタップする。

そのタイミングでS N Sでライブ開始の告知を入れる。


 すると、すぐに視聴者が集まって来た。

開始3分で5000人を超えている。


《待ってました!》

《ひなちゃんはまだか!》


 すごい勢いでコメントが流れていく。


「もう少しでひなちゃんも来ると思うからちょっと待ってね」


 そして、21時ぴったりにコラボの申請があった。

ひなからのコラボ申請を承認すると、画面上にひなが映る。


「お疲れー」

『お疲れ様です!』


 そのタイミングで俺の配信の同時接続は1万5千人を超えた。

自分のスマホでひなのアカウントを確認すると、そっちの視聴者数も1万人を超えていた。


「まずは、俺とひなちゃんの動画拡散してくれてありがとうだね」

『ほんとですよ! めちゃくちゃフォロワーさんが増えてびっくりしてます!』


 そこから、他愛もない話をしていく。

トークテーマは特に決めてなかったので、完全に雑談配信だ。

それでも視聴者さんは減るどころか、増え続けている。


《美男美女でうらやま》

《2人が喋っているだけでこんなに面白いのか》

《どっちもトーク上手いからずるい》


 目につくコメントはどれも好意的なものばかりだった。


「これから、俺とひなちゃんでメディア露出が増えていくと思うからよろしくね」

『そうなんですよ。ユーキさんと一緒の仕事が増えちゃいましたね』


 俺とひなをセットで起用したいという企業が後を耐えないらしい。


《2人最強だからな》

《ユーキさんとひなちゃんが揃えば誰も勝てんやろw》

《影響力ランキング1位と3位だからなw》


 そして、俺たちの雑談配信は1時間を超えた。

時刻は22時半である。


「ちょっと楽しくて喋り過ぎちゃったな」

『ですね』

「じゃあ、今日はこの辺でお開きにしようか」

『もう、1時間半やりましたからね』


 俺たちはライブを終了することにする。


「じゃあ、お付き合いありがとうございました。また、やると思うのでその時はお願いします」

『お疲れ様でしたー』

「お疲れー」


 俺はライブ終了をタップする。

ライブを終了すると、新規フォロワーが1万人ほど増えていたのであった。

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