表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/29

第17話 招待されたライブ

 週末になる。

今日は、山川から招待されていたライブ当日である。


 ライブの時間は16時から。

会場は渋谷のライブハウスである。

それなりのキャパの会場という事が調べていて分かった。


「お兄ちゃん、ホワイトシンデレラのライブ行くの?」


 身支度をしていると、まりんがリビングから声をかけてくる。


 ホワイトシンデレラとは、山川が所属してるアイドルグループである。

1年ほど前から人気が急上昇し、今では安定した人気を誇っている。


 今、一番チケットが取りにくいアイドルとまで言われている。


「うん、招待されたんだ」

「すごいじゃん! 今、ファンでも手に入らないくらいなのに」

「そうなんだよな。一度、ライブとか行ってみたかったから楽しみだよ」


 俺はジャケットを羽織る。


「お兄ちゃん、最近よくそっちのスタイルで出かけるようになったね」

「あー、そう言われたらそうかもな」


 元々、俺はあまり遊びに行ったりするようなタイプでも無い。

最近はひなとの出会いも影響しているのか、休日も仕事以外で外に出るようになった。


「じゃあ、行ってくるよ」

「いってらっしゃい」


 メガネとマスク、帽子で変装をする。

これだけでもだいぶ雰囲気を変えることが出来る。


 最寄り駅から電車に乗り、渋谷駅で降りる。

自宅から渋谷は30分ほどである。


 電車は凄い人で溢れていたが、俺の正体に気づいた人は居なかった。


 ライブハウスの受付の人にチケットを提示する。


「あ、ゲストの方ですね。関係者席の方にどうぞ」

「ありがとうございます」


 俺は関係者席の指定された席に座る。

周りには、テレビやネットなどで見る有名人も居た。


「やっぱ、凄いな」


 俺はマスクを外す。

ここなら、バレても大騒ぎにならないだろう。


『ねぇ、あれユーキさんじゃない?』

『本当だ。ユーキさんも来てるんだ』


 周りからそんな声が聞こえてくる。

目が合ったので、軽く会釈をする。


 確か、あれはセントラルテレビの有名プロデューサーだったか。

一度、仕事でお世話になったことを思い出した。


「やあやあ、ユーキちゃんじゃないの!」

「お久しぶりです。向井さん」

「君も来てたのか」

「ええ、招待されたので」


 向井さんは俺の隣の席に座った。


「君は誰のゲストなんだい?」

「山川愛莉です」

「へぇ、君は彼女と知り合いなのか! そんなことが知られたらファンが大騒ぎしそうだな」


 向井さんが笑いながら言った。


「そんな事ないんじゃないですか?」

「いやいや、今をときめく人気インフルエンサーと今や、ホワイトシンデレラの一番人気。嫉妬される条件は揃っているだろう」

「そんな、面白がならいでくださいよ」

「おっと、すまんね。そろそろ始まるようだ」


 いよいよライブの開演時間となった。

ステージにホワイトシンデレラのメンバーが現れる。


 それと同時にファンたちの間から歓声が上がった。



【作者からのお願い】


『面白い』『続きが気になる』という方はブクマへの登録や☆☆☆☆☆からの評価を宜しくお願い致します!


執筆の励みになります!

皆さんの応援がこの作品の力になります。

何卒宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ