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第10話 TikTok撮影

 NEOプロダクションには所属クリエイターが無料で使えるスタジオがある。

今日は空きがあったので、そこでティックトックに投稿する動画を撮影することにする。


「じゃあ、始めよっか」

「はい!」


 俺はスマホとライトなどをセッティングしていく。

ひなさんはスタジオの鏡で髪型とメイクを直していた。


「すみません。準備してもらっちゃって」

「気にしなくていいよ」


 まずは、振付を覚えるところからスタートする。

お手本の動画をスローで再生して振付を覚えていく。


「ひなさん、さすがだね」

「ありがとうございます」


 ひなさんはかなり飲み込みが早い。


「あの、名前、呼び捨てでいいですよ? 同い年なのでため口でお願いしたいっていうか」

「了解! ひなって呼ばせてもらうね。俺のことは優輝でいいから」

「はい! 嬉しいです!」


 ひなは満面の笑みを浮かべている。


「もう一回練習していい?」

「もちろんです」


 俺はまた最初から動画を再生して、振付を覚えることに集中する。


「えーっと、こんな感じか」

「ユーキさん完璧です!」

「よし、じゃあ、本番撮りますか」

「わかりました!」


 スマホの撮影開始ボタンを押す。

そこから、俺たちは何度か撮り直して、2本の動画を完成させることができた。


 俺のアカウントとひなのアカウントに載せる用である。


「これ、いつ載せる?」

「せっかくですから今日の夜には載せたいですね」

「じゃあ、今から急いで編集しなきゃだね」


 俺はカバンからノートPCを取り出すと、データを取り込んで編集を始める。


「ちょっと、待っててすぐに終わらすから」


 今回の動画はそれほど難しい編集ではないので、すぐに終わるだろう。


「出来たよ」


 俺は30分ほどで動画を編集し終わった。


「もうですか!? 私はもう少しかかりそうです」


 ひなもスマホで撮影したデータを編集している。


「うん、簡単な編集だけど、確認して」


 俺はそのまま動画を再生する。

それをひながじっと確認する。


「すごいです! 完璧じゃないですか」

「ありがとう。俺はいつも18時に上げてるけど合わせるよ」

「今日は私も18時に上げますね」

「了解!」


 今日の18時に同時に投稿することが決定した。


「確か、事務所の所属の報告って明日だったよね?」

「はい、そうです」

「じゃあ、ちょうどいい伏線になるかもしれないな」

「だといいですね」


 俺は、今回のコラボでファンの人たちがどういう反応をしてくれるのかが、楽しみだった。

普段、俺もあまりコラボはしない方なので、話題性はあることだろう。


「連絡先、交換しない? これからも一緒に撮影とかやりたいし」


 俺から提案した。


「え、むしろいいんですか?」

「もちろん。俺はひなのことインフルエンサーとして尊敬してるし」


 ひなのやり方は真似したくても真似できるような次元ではない。

彼女の方が天才と呼ばれるのにふさわしい人間なのだろう。


「ぜひ、お願いします」


 俺は、メッセージアプリのQRコードをスマホに表示させてひなに向ける。


「友達に追加しました」

「お、きたわ」


 俺の方でもひなを友達に追加した。


「じゃあ、また一緒に色々やろうね! ユーチューブの方でもコラボとかしたいと思って」

「え、いいですね!」

「また、連絡させてもらうね」


 今日はここで解散となった。


「じゃあ、また」

「はい、お疲れさまでした」


 俺は事務所を後にした。

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