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希望という名の幻想  作者: 相浦 栄 
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発端

登場人物の紹介

僕(柚木 剛志) 少し臆病な、私立中学に通う2年生。2年1組。

母さん(柚木 孝子) 剛志の母親。

父さん(柚木 三郎) 剛志の父親。暗い過去を持つ。

あーちゃん(北浦 亜紀子) 孝子の姉。

川棚 隆聖 剛志の親友。中学校1年生から仲が良い。2年1組。

鞍掛 繁  剛志の友達。中学校1年生の時一緒のクラスだった。2年2組。

矢掛 潤一 剛志の中学校最初の友達。親友。2年3組。

茂木 将  剛志の中学校二番目の友達。親友。2年1組。

石原 孝弘 剛志のバス仲間。

三川内 蓮悟 剛志のバス仲間。


2020年4月

世間はコロナウイルスという未曾有の事態に巻き込まれていた。

学校は長期休校になり、今後いつ始まるかも分からない状況。マスメディアは連日コロナウイルス関連のニュースを流し、世間は暗い。

僕は私立の中学校に通う中学二年生。そんな中でも呑気にスマホをいじり、休校生活を楽しんでいた。

友達関係も良好で、成績も学年10位と優秀。人生の中でこの上ない学園生活を謳歌していた。


「もう!またネットしてる!休校中だからっていってずっと友達と話し込んでちゃいかんよ!ちゃんと勉強しなさい!剛志、分かった?」

母はいつも僕に対してなにかと勉強しろと言ってくる。勿論そう言うふうにしなきゃいけないのも分かっているが、実際友達と話す方が楽しいのだ。ましてやいつ学校が始まるかも分からない休校生活。体が鈍って当然だ。

「分かったよ、母さん。でも友達から相談があるって言うもんだから話聞いてあげてたんだ。」

「誰?川棚君?彼なら大丈夫よ。彼に悩みなんてあるわけないわ。」

「そういう風に決めつけるのは良くないって、母さん。」

「まあ、川棚君の話聞いたらちゃんと勉強しなさいよ。」

「うん。」

僕には自分の部屋がない。何をしているのか全て母に筒抜けなのだ。

確かに僕はマザコンかもしれないから仕方がない。

親に勉強も服も頼んでるし、それのおかげで生活が成り立っているようなものだから。

こういう風に心の中でも悪態をつきながら僕は平凡な学生生活を楽しんでいた。

そう、あのページを見るまでは…




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