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【改訂版】天才たちは異世界での極振り生活を夢見る  作者: 月那
第一部 第一章 異世界の天才たち
7/20

第七話 ステータスの恩恵ってすごいね。苦手なものは治らないけどね

いやー・・・。

なんかステータス振って武器選んだ直後に増えたスキル多くね?

最大で6個も増えてるんだけど。

というか、みんな個性強いけど、魔法もそれなりに使えるよね。

INT数百あるし。

攻撃力とか、運の良さとか、スピードとか、一点特化だと思ってたら全員魔法の腕前はそこそこあっていろんな方向からそれなりの火力の魔法がぼかすか飛んでくる・・・。

なにそれ強い。ゲーマーとしてそそられるものがある。


まあこんな感じのお前ら頭おかしいぜパーティを目指していく。

ただ、まあ、とりあえず寝床どうするかね。

スキルよりも衣食住が大事。

後は食料問題。


と、ここでパネルをいじり倒していた朱夏から衝撃発言が。


「なんかマップ機能あるよ?」


・・・ん?


「今なんと?」


「地図あるよ?」


・・・。

あるんかい!!

朱夏のパネルを覗き込むと・・・あ、ほんとだ。


私は気づかなかったけど、上の方に[メニュー]っていう部分があって、そこからホーム画面に戻れるらしい。

その中にマップ機能があった。


この世界はやっぱり地球ではないようで、大陸の形とか名前とか全部違った。

今いる場所はブレイヴァルド州のディア湖と言われる世界最大級の湖の周りにある国々の中のフォース国、という国に近い場所らしい。

国、というより街かな。

この世界では見たところ国の規模が狭い。せいぜいテーマパーク数個分か、小さい市くらい。

それでもこれくらいあればこの世界では標準サイズらしい。


で、我々がいるのは山。

山です。

一番近いのがフォース国で、次にエイフィーネという国かな、と言った感じ。

頑張れば国まで二時間くらいで往復できるかな、といったところ。

どうやら山道からやや離れているというだけで、さほど山の奥というわけではないらしい。

まあ、今いる場所は山の中心部にあるようだが。


とりあえず今はお昼。この世界では一日は25時間らしいので、地球でサバイバルするよりはちょっと余裕がある。

ちなみに一年は360日だ。


「さて、どうしようか」


「見たところモンスターもいるらしいし、この広場だけざっと囲っておくのもいいと思うけど」


んー、確かに。

バリゲート的なのはいるかな?

全員で協力すれば大丈夫か。

なんかマイ◯ラしてる気分になる……。

あのゲームと違うところはここでは死んだら終わりってことかな……。


まあ木を切るのは男子組がどうにかしてくれるだろうし、食料に関しては鑑定もあるし、朱夏もいるし特に問題はなさそう。

家建てることになっても私は物差し持ってるし、何なら秋白はメジャー持ちかつ建築系に精通してるから問題はない。

生活必需品も金央いればどうとでもなる。

いやー、困らないって素晴らしいと思います。


「とりあえず囲うか・・・。近くに川あるし釣りする?」


「いっそのこと整地してもいいと思うけどねー。どうせ住むでしょ?ここ」


私が釣りの提案をすれば、未来を見据え過ぎて思考が吹っ飛んでる秋白が家建てようぜ宣言をする。

重労働の予感しかしない。

「どうせ住む」ってなんだどうせって。

別に町中に住んでもいいでしょうに。

でも普通にここに住む予定だったので何も言えません、まる。


とりあえず整地は男子組に任せることにして、私はしばらく暇になったのでパネルをいじる。

やれることが釣りしかない上に、釣り竿は今作ってもらっているので本当にやることがない。

とりあえずパネルの設定なり他の機能なりを確認していく。

んー、ざっと8個くらいか。


ステータス、時計、マップ、インベントリ、スキル一覧、検索機能、パーティ編成、ギルド情報…これで全部。

それぞれのメニューはメニューごとにどんどん細分化して説明が書き連ねてある。

さながら開けたらちっちゃい中身が増えていくマトリョーシカの亜種である。

時計は現在時刻、アラーム、ストップウォッチ、タイマーなどの機能があるし、マップは都市や施設ごとの見取り図が見れる。

インベントリはある程度素材や武器などに分類されている。

スキル一覧は細分化されすぎてちょっとよくわかんないし、検索機能はなに検索したらいいかわからんし、パーティとギルドについては想像はつくけど確定したわけじゃないからちょっといじるのは後回し。


「釣竿できたよ」


「はや・・・って、あの・・・」


「どうしたあーちゃん」


あーちゃん、とは朱夏が私を呼ぶときの呼び名だ。

ちなみに金央が朱夏を呼ぶときはあーたんになる。


いや、至極どうでもいい。

私は朱夏の両手にあるバケツのうちの1つを見る。

そこには大量のミミズ・・・。

いやぁ、私虫苦手なんだよね。

特にニョロニョロ動くやつ。


「あー、大丈夫大丈夫。リアルすぎるおもちゃだと思えば」


「ためにならないアドバイスありがとう。もうどうにでもなれ」


自暴自棄?いえいえ、吹っ切れただけですとも。

とりあえずバケツの中身は見ないことにして、釣り番組を思い出しつつ川へ向かう。整地範囲を決めるとのことで氷人も同行する。


が、ここで問題が。

今までは足の長さからしても氷人が圧倒的に歩くのが速かったんだけど・・・。


「・・・ちょっと、蒼桜、待って」


「あ、ごめん・・・私の方が足速いのか・・・」


まあさっき見せたAGIの通り、私のが30ほど足速い。

ちなみに、氷人の50m走タイムは驚きの5秒。朱夏が10秒。

AGI100で5秒違うのか・・・つまり20で1秒かな?

とすると今の私4秒くらいで走れる計算になっちゃうんだが・・・。

そしたらAGI1000とかになったらなにになるん?光速?

まあそんなことはわからないので、氷人を少し待ってからまた歩き始める。


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