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ハンムラビには拳がある

◆(モグラ)

ハンムラビ法は怖がられている。

「目には目を」と言う一文が強調されて、まるで報復を推奨しているかのようだ。

そうじゃない。むしろ個人による報復を抑制するために、権力が犯罪者を処罰するという社会保障の思想が書かれている。

目を傷付けられた人が居たら、社会が加害者を捕まえて、目に相応する刑罰を加える。だけどそれ以上は罰しない。

そうやって被害者を庇うと共に、加害者にも再チャンスが与えられる。



ハンムラビ法典はこうだ。


「この法律は、親のない子、夫に先立たれた妻、子のない年寄り、看護してくれる人の居ない病人のためにある」


ハンムラビはこの法律を刻んだ石碑を立てた。

民を縛るために王が法を決めるのではなく、民を守るために王を縛る法を決めたのだ。



遥か古代にあって社会保障という概念を取り入れた。ハンムラビ法はそこが凄い。

名君、ハンムラビ。優しいだけの王様ではない。ハンムラビには拳がある。

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