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第1話 お兄ちゃんは今日もきもいです。


「ねぇねぇ、すずちゃん。一緒にねるねる作らない?」


ふっとい指でわたしのお菓子を持ったお兄ちゃんは今日も話しかけてきました。


「いや!」


思いっきり拒否してやります。そうでもしないとしつこく話しかけてくるので。


「でゅふ、でゅふふふふふ。……ののしられちゃった」


ほんときもいです。


お兄ちゃんは油っこいボコボコの肌に、変なメガネをかけています。

とても太っていて、この前椅子を座っただけで壊してました。


わたしはこのお兄ちゃんと1ヶ月前に家族になりました。


わたしのママとお兄ちゃんのお父さんがご結婚したのです。



お母さんはご結婚するまでいつも泣いていました。


でも、最近はいつも笑っていてすずは嬉しいです!


だから、こんなキモデブお兄ちゃんのちょっかいにも耐えられます。



「じゃ、じゃあ、一緒に、お、おっ、おままごとしようよ」


また話しかけてきました。ほんとに懲りない豚さんです。


「いや!」


おままごとはママとしたいです。


「い、いい!これ、……いい!」


ガチできもいです。もういなくなって欲しいです。ママと新しいお父さんとすずだけで暮らしたいです。


「す、すずちゃん、あ、あのね」


まだ懲りないのですかこのロリコンは。


「さっきからいやってゆってる!」


「いや、あのパンツ見えてるよ。でゅふ、ご、ご褒美」


「きゃっ」


ほんと最低です!ずっと下の方ばかり見てるなと思ってたらこれです。

わたしだって女の子なのに。お兄ちゃんはいつも子供扱いです。

パンツを見ても裸を見てもいいと思っているのです。


「やっ、やっぱ、ロリータ衣装はかわいいね。かっ、買ってきてよかったよ」


わたしは今お兄ちゃんが買ってきてくれたお洋服を着ています。フリフリが着いていてすずの好きなピンク色だったのでお気に入りです。


でもスカートの丈が少し短くて恥ずかしいです。


「でゅ、でゅふふふ…………ってこれいつまで続ければいいんだ?鈴音」


「いや!元に戻ったらダメ!」


「でも、しんどいんだよ。このメイクとかもギトギトしててキモいしさー。身体もタオルでぐるぐる巻きにして体積広げんのは結構締めつけが強くてキツイんだよ」


「やだやだやだ!まだやるの!」


「ほんとこの妹は変わってるよな」


「ぶーぶーぶーぶー」


「ぶーぶー言ったってもうやらないからな」


そう言ってどこかに行ってしまうお兄ちゃん。ジャーと音がするのでシャワーを浴びているのでしょう。


音が止まって、お兄ちゃんがお風呂場から出てきました。


「おお、鈴音も風呂入るか?」


「いいです。もうせっかくおもしろいところだったのに」


「だからって男のマネはきついって。しかもキモオタとか難しいわ。いくら演劇部のわたしでも耐えきれなかった」


ガシガシと髪を拭くお兄ちゃんは……いやお姉ちゃんはまったく別の姿に生まれ変わってました。


おっぱいも大きくてすべすべな肌でウエストがすごく細くてモデルみたいです。


「はー、さっぱりした。じゃあ次は鈴音に変身してもらおうかな」


手をワキワキさせて裸のままお姉ちゃんは寄ってきます。とてもお下品です。もっとすずを見習って欲しいです。


「いや!すずこれ着てるもん!」


「そんなに好きなのかこれ?ロリータって言ったか?確かに可愛いけどフリフリとか邪魔じゃね?」


「いいの!邪魔じゃないもん!」


「へぇー、でもこれ着てもらうから。じゃじゃーんスク水ー」


わたしにはロリコンくそやろーのお兄ちゃんではなく、


「ほらほら着替えなー」


「嫌です!嫌です!」


ロリ水着が好きなお姉ちゃんが今はいるのです。

騙す感じですが、この題名は後々意味を持ってくるので、今回は許してください。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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