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目標はボス部屋攻略

  20日目  攻略3日目



 ラプラスのお風呂事件から一夜明けて、攻略3日目。

 俺たちは今日もまたダンジョンへと潜っていた。

 

「今日の目標はボス戦までってことでいいか?」


 俺はみんなの方を向きながら聞いた。


「いいんじゃない? きりも良いし。それにボスを倒せば”転移ポータル”が使えるようになるし」

「僕もそれでいいと思うよ!」

「主様が決めたことならボクはそれに従うよ」

「私も問題ありません」

「よし、それじゃあ今日の方針は決まりってことで」


 そんな会話をしながら先へと進んでいく。

 そう、今日の目標はボス戦だ。

 星野たちの情報によると10階層ごとにボスがいるらしい。

 そしてそのボスを倒すと”転移ポータル”と呼ばれる装置が使えるようになるとのこと。

 これは学園にある転移陣のダンジョン版のようなもので、ボスを倒すとダンジョン入り口にある転移ポータルから攻略したことのあるボス部屋の奥まで転移できるというものだ。

 またダンジョンから出る場合も同じように使えるので、ボス攻略は一種のセーブポイントと言える。


「でも、ボスってどんな魔物なのかな?」


 しばらく進んでいると一ノ瀬が口を開いた。


 ボスか。確かにどんな魔物なんだろうな。

 さすがにスライムキングレベルの化け物ではないだろうけど、ボスって言うくらいだからそれなりに強いだろうし、一応警戒しておいたほうが良いだろう。


「確か、大蛇の魔物だったかと思います」

「蛇? 面倒そうだな」

「そうだね。蛇と言えば全身を使った締め付けと毒攻撃が強力だから、そこは警戒しておいたほうが良いと思うよ」

「解毒ポーションって何個あったっけ?」

「全部で15個あるよ!」

「15個、ね。一人3個って考えるとあまり無茶はできないわね」

「いざとなったら俺が【完全回復】と【超再生】を掛けるよ。それに俺と一ノ瀬には【毒耐性:大】もあるし、早々になくなるようなことはないともうけど」

「そうね。もしもの時はお願いするわ」

「おう、任せとけ」


 俺がそう言うと藤原が聞いてきた。


「扇君の”権能”で解毒ポーションって創れないの?」


 俺はそう言われて考える。

 創れるか創れないかで言えば当然創れるだろう。

 ただそれにはイメージ補正と言うものがかかる。

 この世界のポーションはゲームのように速攻で効くようなものではない。どちらかと言えばじわじわと回復していくタイプだ。

 一方で俺の持っているポーションのイメージは一瞬で回復してしまうタイプのものなのだ。


 いくら現物があるとはいえ、凝り固まったイメージと言うものはそう簡単に変えることのできるものではない。

 あまり現実離れしすぎたものを創ってしまうと、後々面倒になる。

 まあ、魔剣とか創ってる手前、今更な気もするが。


「創れないこともないが……出来れば創りたくはないな。もちろんどうしてもって時は創るが、それは最終手段にしたい」

「八重樫がそう言うなら無理強いはしないわ。創れるっていうことが分かっただけで十分よ」


 おお、星野マジイケメン。惚れそう。


「それで? ボスもローテーションで狩るのか?」

「冗談でしょ。さすがに全員で挑むわよ」

「そうだね。ここにいるメンバーは主様ほど人外じゃないからね。一人では厳しいものがあるよ」

「おい、また人外扱いか。と言うかここにいるメンバーは人外じゃない? それは違うだろ」

「? どういうことなのかな?」

「いや、どう考えても俺よりアイルの方が強いだろ」


 俺がそう言うと3人の視線がアイルに集中する。

 アイルには悪いが、ここは巻き込まれてもらおう。


「またまた、扇様は冗談がお上手ですね。私が扇様よりも強いわけがないではありませんか」

「そうか? 俺はアイルの”魔法”を受け止める自信はないぞ?」

「それを言えば、私は扇様の【ダークネスドミネーション】を受け止める自信はございませんよ?」

「いやいや」

「いえいえ」


 それからしばらくの間、俺とアイルの言い合いは続いた。


「イチャついてないで、さきに進むわよ」

「お前にはこれがイチャついてるように見えるのか?」

「見えるわよ。むしろお互いの良い所を褒め合ってるようにしか見えないわよ」


 ……確かに、見方によってはそう見えなくもない、か。


「ま、まあ。それはともかくとして、アイルは俺なみの戦力と思ってくれていい」

「はい。扇様がそれを望むのであれば、私もそれなりの力をお見せしましょう」

「「「「おお~」」」」


 そう言って忠誠を示すように胸に手を当てるアイル。

 その様子を見て軽い拍手が起きた。


「それでは、先に進みましょうか」

「そうだな」


 それから数時間が経過したころ、俺たちはボス部屋の大きな扉の前に到着した。

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