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半透明の水色でプルプルと揺れている魔物、その名は――

ようやく後片づけが終わりしました。

床や壁の修繕はまだですが、ひと段落付いた感じです。

投稿もある程度は元通りになる予定です。

これからもよろしくお願いします!

 二階層へと降りた俺たちは着々と魔物を狩っていた。


「またゴブリンか。数は5体だが、次誰だっけ?」

「ボクだね」

「んじゃ、任せた」

「任されたよ」


 ただ、まだまだ敵が弱すぎるので一人ひとり交代制で狩る。

 

 当然危険な魔物やあまりにも数が多い時は全員で戦うが、今のところそんな事態には陥っていない。

 効率は悪いが所詮は上層の魔物なので今のところは考えなくていい。まだ一日目だしな。

 

「【武装】」


 一ノ瀬は【武装】を発動させる。

 その手に光の粒が集まり、武器を形成する。


 それは鎖だった。ペンデュラム……いや、鎖分銅とでも言うのだろうか。その先端にはひし形の錘のようなものが付いていた。


「それじゃあ、やろうか」


 そう言いながら鎖をブンブンと回転させる一ノ瀬。

 そして十分に遠心力の乗った鎖を先頭を走るゴブリンに向かって飛ばす。

 その鎖は吸い込まれるようにゴブリンの頭に激突し、そのまま貫通する。だがその勢いは全くと言っていいほど削がれていない。

 一ノ瀬の桁違いな筋力と魔力があってこそできることだ。

 鎖分銅は勢いそのままに後ろを走っていたゴブリンの肩を貫通する。だが、倒してはいない。


「【反射板】」


 一ノ瀬がそう言うと、肩を貫通した鎖分銅の先に赤い板が出現し、鎖分銅を反射した。

 反射された鎖分銅は勢いそのままに肩を貫通したゴブリンへと向かい、一体目同様に頭に激突、貫通する。

 その鎖の先にさらにもう一枚の赤い板を出現させ、再び反射する。

 するとまたもゴブリンの頭に吸い込まれるように激突し貫通した。

 後はその繰り返しだ。


「これでラストだね」


 そうして、5体のゴブリンの討伐はあっけなく終了した。

 一ノ瀬は【武装】と【反射板】を解除し、手早く魔石を抜き取る。


「終わったよ」

「おう、お疲れ」


 俺は一ノ瀬を労いつつ、先へ進む。

 

 それから二時間程歩き回ったところでようやく三階層へと続く階段を見つけた。

 このダンジョン広すぎだろ。

 いくら魔物を倒しながらとはいえ、ラプラスの完全記憶能力によるマッピングありでこれだけの時間がかかるとは。さすがは大迷宮と言ったところだろうか。


 俺たちは迷わず三階層へと降りた。


 それからすぐの事、俺はとある魔物の集団と出会った。


「こ、こいつはまさか……ッ」


 俺は目の前に現れたその魔物を見て思わずつぶやく。

 楕円形の身体。色は半透明の水色でプルプルと揺れている。中には飛びはねるように動きまわる奴や、ダンジョン内によく生えている苔を溶かしながら食べて(吸収して?)いる奴もいる。

 まさかこいつは、あの有名な――


「スライム……か?」


 そう、目の前にいる魔物は某ゲームに登場する大人気キャラクター、スライムにそっくりだった。

 なんだろうこの感じ。転生初日に雷竜に出会ったとき以来の感動を感じる。

 だってスライムだよ? せっかく異世界に来たんだから一度はあってみたいじゃん! 

 え? ゴブリン? 

 はっ! 知らんなそんな奴!


 ただ、この世界でのスライムの扱いが気になるな。

 最近のラノベでは、スライムはかなりの強キャラだった。物理攻撃が効かず、何でも溶かしてしまう厄介な魔物。スライムが主人公のラノベすらあった。


 さて、この世界ではどうなのかな?


「スライムって強いのか?」

「う~ん、そうね。滅多に攻撃してこないし強くはない、けど……」

「けど?」

「面倒なのよね」

「面倒?」

「そ、ただでさえ物理攻撃も魔法攻撃も効きにくいのに、傷つけても傷つけてもすぐに再生しちゃうし。ようやく倒したとしてもスライムの魔石なんてほとんど価値なんてないから、割に合わないって言うか……。だから好き好んで狩る奴はいない」

「あーそういう事」


 それは強いのでは?

 どうやら厄介な魔物扱いのようだ。


「なあ、一つ聞いていいか?」

「なに?」

「あの真ん中あたりにいるデカいスライムって何?」


 スライムの群れの中に一体だけ巨大なスライムがいた。

 普通のスライムが50cmほどなのに対し、巨大なスライムは軽く2mほどはある。


「あれは確か、スライムキングって言う魔物だったと思う」

「何か違うのか?」

「ん~、普通のスライムを強化して大きくした感じ。ただ、あいつは攻撃してくるよ」

「そうなのか」


 スライムキング。

 その名の通りスライムの王様か。


「殺さないのか?」

「アンタがやるなら別にいいけど?」

「そうか? それじゃあ俺がやるよ」


 俺がそう言うとアイル以外のメンバーが「えっ」という声を漏らした。

 その反応の意味が気になったが、とりあえずスルーする。


「《超高度AI(ラプラス)》、小さいスライムとスライムキングのステータスを鑑定してくれ」

《ん、了解。表示するよ》


 するとスライムたちの頭上にステータスプレートが表示された。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

スライム ?歳 性別無し 魔物 レベル5 

・筋力:700

・魔力:500

魔法

――――

能力

【再生】【分解】【吸収】【物理耐性:中】【魔法耐性:中】【形状変化】

権能

――――

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

スライムキング ?歳 性別無し 魔物 レベル30

・筋力:3700

・魔力:3500

魔法

――――

能力

【超再生】【超分解】【超吸収】【物理耐性:大】【魔法耐性:大】【硬化】【形状変化】【分裂】【スライム操作】【跳躍】

権能

《スライムボディー》

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 つ、強ぇー! スライムキング強ぇー! 超強ぇー!!

 やべぇよ。普通のスライムとのレベル差がヤバい。文字通り桁が違う。

 雷竜すら持ってなった”権能”まで持ってるし! こいつホントにちっこいスライムと同種か!? と言うかこいつ三階層に居ていいモンスターなのか!?

 

 だ、だが、ここで諦めたらダメだ。俺の持っている”能力”にスライムキングのモノはなかった。

 キングは強いがその”能力”はとても魅力的だ。できることなら吸収しておきたい。


 よ、よく考えてみれば俺の方が強いじゃん! だ、大丈夫だって! ちょっと驚きはしたけど、倒せないことはない、はず。


「ふぅ……よし、やってやる。死んで俺の糧となれスライムキング!」

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