新たな権能
第二章です!
改めて頑張ります!
13日目
「おはようございます、扇様」
そう呼びかけられて目が覚める。
そこにはすでに制服に身を包んだアイルの姿があった。
「ふぁ~……、んっ、おはようアイル」
軽く体を伸ばし、起こしに来てくれたアイルに挨拶をする。
「おはようございます。朝食の準備が整っております」
「わかった、すぐ行く」
俺はベッドから降り、顔を洗う。
そしてアイルの作ってくれた朝食をありがたくいただく。
もはや日課となりつつあるやり取りだ。いつもと何ら変わらない。
なのに心はどこか沈んでいた。憂鬱だ。
原因は当然昨日の序列戦だ。
俺は昨日、序列戦の最中に権能である《創造主》を使ってしまった。しかも相手は生徒会。序列10位である。否が応でも注目を集めてしまう。
俺は俺で連日連戦連勝と、何かと注目されていた。
つまるところ普通の序列戦よりもはるかに多い数の人を集めてしまったのだ。そんな大人数の目がある中で《創造主》なんてものを使ってしまったんだ。早い奴は今日にでも接触してくるだろう。しかもこの学校には新聞部と言ういかにもな部活すらある。
「はぁ……」
昨日から何度目かもわからない溜息を吐く。
いや、考えるのはよそう。俺は昨日、覚悟を決めて《創造主》を使ったはずだ。それなのに何を迷っているんだか、俺は。
……よし、切り替えていこう。とりあえずはステータスのチェックからだな。昨日のアレでもしかしたら変化があるかもしれない。
俺は正面で右手をはらった。
すると目の前に半透明の板のようなものが出現した。
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八重樫扇 17歳 男 人間 レベル:33
・筋力:69580
・魔力:94930
魔法
『生活魔法』『土魔法』『風魔法』『自爆魔法』
能力
【言語理解】【ダークネスドミネーション】【雷撃】【雷纏】【雷操作】【剛撃】【威圧】【咆哮】【超硬化】【樹木操作】【縮地】【熱源感知】【催眠】【魔力操作】【隠密】【隠蔽】【強酸】【斬撃】【サイズ】【再生】【完全回答】【空間転移】【反射板】【未来視】【超演算】【並列思考】【高速思考】【鑑定】【解析】【完全計画】【武装】
権能
《創造主》《死霊吸収》《――――》
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自分のステータスプレートを見て「あぁ~あ」と声を漏らす。
……やっぱり増えてたな。今回は”能力”だけじゃなくて”魔法”まで増えている。
原因はまず間違いなく伊藤の”自爆”だ。”能力”に【反射板】があることから見てもそれは明らかだろう。
にしても、あいつめちゃくちゃ”能力”持ってるじゃん。はっきり言ってすごく驚いた。と言うか全体的に【超演算】を補助してる気がする。
多分頑張って修行したんだろうなぁ。
”能力”を手に入れる方法は大きく分けて三つ。
・生まれつきその身に宿っているモノ。
・修行や勉強などの結果が昇華したモノ。
・誰かから奪う、もしくはコピーしたモノ。
らしい。俺もアイルから聞いただけだからよく知らない。でも、厳密に言えばもっとあるらしい。でも基本はこの三つ。
あ、《創造主》は別ね。例外ってやつ。
ちなみに”権能”はと言うと、
・生まれつきその身に宿っているモノ。
・一定条件を満たしたことで手に入るモノ
・これから先偉業をなす者、もしくは偉業をなした者に与えられるモノ。
この三つだ。上一つが先天的なモノで、下二つが後天的なモノ。俺の《創造主》は別。またも例外。
上から順にステータスの内容を確認していく。すると、気になる表示が目に入った。
「この《――――》ってやつ、なに?」
俺はとりあえずタップしてみた。
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《――――》:以下の”能力”を統合して獲得可能。
能力名/【言語理解】
【完全回答】
【完全計画】
【未来視】
【超演算】
【並列思考】
【高速思考】
【鑑定】
【解析】
獲得しますか?
《YES》――《NO》
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統合して獲得?
つまり”能力”は無くなるけど代わりに”権能”になるってことか。悪いようには……見えないな。
アイル曰く、”能力”よりも”権能”の方が圧倒的に性能が良いらしいし。
にしても、ほとんどが伊藤の”能力”だな。俺の”能力”なんて二つしか入ってないぞ。
「う~ん……」
「? 考え事ですか?」
首を傾げたアイルがそんなことを聞いてきた。かわいい。
「まあな」
俺はアイルに獲得可能な”権能”があることを話した。
「獲得することをお勧めします」
即答だった。
「ま、普通に考えたらそうだよな」
もしかしたら他の”権能”の獲得に必要かもしれない、なんて思ったけど、結局は条件がそろうまでわからないんだから考えても一緒か。
俺は《YES》をクリックした。
そして”権能”の表示を見る。
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八重樫扇 17歳 男 人間 レベル:33
・筋力:69580
・魔力:94930
魔法
『生活魔法』『土魔法』『風魔法』『自爆魔法』
能力
【ダークネスドミネーション】【雷撃】【雷纏】【雷操作】【剛撃】【威圧】【咆哮】【超硬化】【樹木操作】【縮地】【熱源感知】【催眠】【魔力操作】【隠密】【隠蔽】【強酸】【斬撃】【サイズ】【再生】【空間転移】【反射板】【武装】
権能
《創造主》《死霊吸収》《超高度AI》
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「…………は?」
ラプラスって、あのラプラスの悪魔? AIって人工知能ってやつ? えっ、知能あるの?
……いやいや、そもそも超高度AIとラプラスは別物だろ。と言うか異世界に高度な科学の結晶を持ち出すなよ。
最近この世界が異世界と思えない時があるんだが……。
ふ~、いったん落ち着こう。こういう時のためのタップ機能だろ?
とりあえずタップしてみた。
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《超高度AI》:神界、現世、魔界に存在する”世界の記憶”、もしくは”森羅万象”にアクセスし、情報を読み取ることのできる知的権能。その超越した演算能力で未来を知ることもできる。コミュニケーション可。準神の権能。
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えっ、化け物じゃん。てか『知的権能』ってなに? コミュニケーションとれるの? ”準”って付いてるけど、一応”神の権能”なんだ……。
なんか、俺が思ってたよりもずっと凄い”権能”が出てきたな。いや、それよりも気になるのは『コミュニケーション可』と言う部分だ。
自分の能力と会話ってなぜかあこがれる。権能だけど、細かいことは気にしない。
さてと、
「こほんっ、え~と《超高度AI》……さん?」
わざとらしく咳払いをして、話しかけてみる。反応は返ってくるのか?
俺がワクワクしていると目の前に光の粒が収束し、ダチョウの卵ほどの大きさの球体が出来上がった。するとすぐにその球体に亀裂が入り、パリンッという音を立てながら、砕け散った。
そして、
《ふぁ~あ……おはよ》
中から、大きなあくびをしている赤髪ロングの女の子が出てきた。――――全裸で。
「はい?」
卵から生まれるようにして出てきた少女を前に、俺はしばしの間その場に立ち尽くした。
”能力”と”権能”の獲得方法ですが、もしかしたら以前すでに説明したかもしれません。その時はすみません。
教えていただければ修正します。




