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転生特典の権能《創造主》をもって異世界へ  作者: 葉ノ月サトゥー
第一章 王立魔法学院編  
37/177

チートコンボ

今日は少し時間がなかったので短めです。すみません。

 放課後の闘技場で俺は13人と向かい合っていた。


 もうすぐ序列戦が始まる。

 だというのに目の前の奴らは余裕の表情を浮かべながらおしゃべりをしている。

 さすがの俺もイラッとしました。


 ホントふざけんなって話だよな。

 こっちは面倒なのを我慢して申し込みを受けてやってるっていうのにあいつ等と来たら……ッ。

 これは今回手加減できないかもな。

 余裕の表情浮かべられるのも今のうちだ。


 そんなことを考えていると審判の教師が時計を見て頷いていた。多分もう始まる。


「―――それでは、序列戦――――――――――――始めッ!!


 その合図とともに序列戦が始まった。

 

 いつもは相手が仕掛けてくるのを待つんだが、今回は結構ムカついてるから自分から仕掛けることにする。


「【雷纏】【雷操作】」


 俺は【雷纏】【雷操作】を発動させた。

 【雷纏】の雷を右腕の肘から先に集中して纏わせ、それを【雷操作】で束ね密度を高めつつ薄く引き伸ばしていき剣の形を形成する。

 超高密度の雷で形成した剣、合技――雷剣――


「来ないならこっちから行くぞ? 【縮地】」


 俺は目の前にいた一人に一瞬で肉薄し、そのまま両腕を軽く切り裂いた。

 雷剣は普通の剣とは違い対象を焼き斬っているので血は出ていない。

 それでも十分に痛いだろうけど。


「ギャァアアアアアッッ!? う、腕がァアアアアア!!」


 腕を斬られた男子生徒が叫び声をあげる。


「切断したわけじゃないんだから我慢しろよ。あと、どうせその傷じゃ戦えないだろ? 隅に退いとけよ」

「……ッソがッ! これくらいッ!」


 両腕を切られた男子生徒は叫び声を上げながら突進してきた。

 そして蹴り上げてくる。俺はそれを左手で掴み止めた。

 

 と言うか、そんな力のこもっていない攻撃が当たるわけがないだろ。

 バカなのかこいつは。

 でもこのまま受かってこられるのも面倒だな。

 戦闘不能にするか。


「【強酸】【剛撃】。しばらく寝てろよ」


 俺は【強酸】を発動させ掴んでいる男子生徒の足を分解した。

 そして倒れる前に男子生徒の腹部に【剛撃】を伴った回し蹴りを入れ、壁までぶっ飛ばす。

 男子生徒は一瞬で気を失ったように項垂れた。


 これで残り12人だ。ていうかなんで誰も攻めてこないんだよ。

 全員で攻めればよかったのに。


「なんで来ないんだ? 1人はがんばって戦ったっていうのに」


 そう言っても尚じりじりと後退する残りの男子生徒。

 こいつらほんとに戦う気があるのか?

  さっきの奴が一番マシじゃねぇか。


「はぁ……。もういいよ、さっさと終われ」


 俺は左手にも雷剣を纏う。

 そして【縮地】と【隠密】を発動し、近づいた相手を次々と切り裂いていく。

 切断はしない。

 ただもうこの試合中は動かせない程度に斬る。


 相手は全員見えない攻撃にパニックを起こしている。

 ”能力”も発動させずにそれぞれの持つ武器を振り回すだけ。

 そんな攻撃が【縮地】を使っている俺に当たるわけがない。

 いや、【縮地】なんて使わなくても当たらないか。


「ヒ……ッ、く、来るなッ」

「一体どうなってやがる……ッ」

「どこから!?」

「見えないぞ!? どこへ消えた!?」


 残り4人。全くうるさい奴らだな。

 こうなれば数の利は全く意味をなさない。

 むしろ攻撃の幅が減ってマイナス要素だ。

 異世界に来たばかりの俺でもわかるのになぜわからないのだろうか。


 いいや。どうせもうすぐ終わるし。

 伊藤とやらには次はもっと強い奴を用意してほしいものだ。

 要望出したら答えてくれないだろうか。

 こいつらじゃ相手にならない。


 そんなことを考えている間に残り4人を順番に切り裂いていく。

 やっぱり【隠密】と【縮地】のコンボはチートだな。

 見えないところからの超高速の攻撃。

 多分初見で同じことされたら俺でもやられると思う。

 そんなチートコンボだ。

 こんな奴らに耐えられるはずがない。


 そして最後の一人を切り裂いた。

 俺はすべての”能力”を解除する。


「そこまでッ! 勝者――――――八重樫扇ッ!!」


 審判が俺の勝利を宣言する。

 これで今日の序列戦は終わり。

 ようやくゆっくりできるな。

 はぁ、これがあと数日間続くかと思うと憂鬱だ。変わってもらいたい。


 いや、我慢だ。ポジティブに考えよう。

 あと数日間ではなく、あと少しと考えよう。

 うん、なんだか少しだけマシな気がする。


 俺はそんなことを考えながら闘技場を後にした。




「お疲れ様です、扇様」


 寮の部屋に戻るとアイルが出迎えてくれた。


 ああッ、素晴らしきかな異世界。

 美少女に出迎えてもらえる、それだけですべての疲れが吹き飛ぶよ。

 世の男どもが結婚するのはこれを毎日体験するためなのか。なら納得だ。


「お食事の用意ができております」

「お~いいね。お腹すいた」


 俺はアイルと一緒に夕食を食べた。

 今日の献立は生姜焼き定食だ。

 久しぶりに食べたがやっぱり美味しいな。


「ご馳走さまでした」

「お粗末さまです」


 俺はアイルと食器をかたずけ、アイルに明日使う分の食材を聞く。

 俺はそれを聞き《創造主》で頼まれた食材を創る。

 もはや日課となりつつあるやり取りだ。


 と言うか《創造主》が便利すぎる。

 これさえあれば一人サバイバルも余裕で生きていけるよ。

 無人島に何か一つ持っていくとしたら《創造主》だな。


 俺はお風呂に入りさっぱりした後、ベッドにダイブしそのまま寝落ちした。

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