第22話 違う変態がこっちを見てる。
無属性、消滅魔法、古代魔法、更に精霊魔法まで身に付けた貴洋。最強以外の言葉が当てはまらない貴洋に黒夜は言った。
「魔法面では最強だな。私の次にだが。もし気配を消されて近付かれ不意打ちを食らったら死ぬけど」
「何でそんな言い方するんだよ!確かに常に無属性を持続して身体強化は出来ないけど、敵の気配は精霊たちも教えてくれるんだから大丈夫だろ」
精霊に頼ろうとしている貴洋に黒夜は。
「ユウナの修行が成功していれば、元の世界に戻ればわかるけど精霊も万能じゃないからな」
「精霊舐めんなよ!ユウナが成長してようとアイツは俺を超えられない!なぜなら俺が勇者で主人公だからだ‼︎」
そんな貴洋に溜息を吐きつつ黒夜は、元の世界に戻るためのゲートを開いた。
「とにかくもう2日目だ早く戻るぞ。付いて来い。」
「ゲート魔法俺にも教えてよ黒夜、便利だよな。」
「ダメだこれは私のオリジナルアイデンティティだ簡単には教えられん。早く来い置いてくぞ!」
ゲートをくぐり元の世界に戻った二人は違和感を感じた。
「ユウナの霊圧が消えた。」
「修行は成功のようだな。」
すると貴洋の背後から最近よく聴いていた嫌味が聞こえた。喉元に刀を突きつけられながら。
「私の修行は成功よ。アンタはこれで二回私に殺されたことになるわね、ノロマ野郎」
「何でだ?確かに無属性は使ってなかった。だが精霊も一匹も反応しなかったぞ。」
疑問に思う貴洋。
「だから言っただろ?精霊も万能じゃないと。ユウナは勇者の血、つまり異世界の血を抑えて自然に溶け込んだんだ、自然そのものに精霊は反応しない、できないんだ」
「プレイボーイも自然に溶け込めるのか?」
「奴の力は正直未知数だ詳しいことは一度戦ってみないとわからない。その一度でカタをつけたいがな」
そんな話をしていると、少女が話しかけてきた。誰にも気付かれずに。直ぐ後ろから。
「プレイボーイもサクラも自然に溶け込めるわよ。今だって気づかなかったでしょ?」
少女以外の全員が身構えた。刀を構え、無属性を解放した。
だが少女は笑いながら続けた。
「サクラはずっと貴方達と一緒にいたわよ。貴洋君が修行に行くゲートも通ったし帰りも通ったわ」
そこで貴洋が口を開いた。
「君はあの時隣に座った美少女!何者なんだ!」
「答えてあげるが世の情けね。サクラはプレイガール、と言ってもプレイボーイみたいな変態と違って、悪魔の血に逆らい何も悪いことはしてないけどね」
そう言い放ったプレイガールに黒夜が問う。
「何をしに来た?敵対する気は無いのか。そしてプレイボーイとの関係は!」
「プレイボーイとは兄妹よ。ただ腹違いのね。奴はサクラの母を殺したの男を生まない奴は要らないってね。だから奴とは敵ね。だから、貴方達に接触して情報を流し、仲間にしてもらおうと思ってでて来たの。丁度修行も終わったみたいだし」
プレイガールの話を聞いて驚く三人。顔を見合わせてどうしたらいいのか考える。
ここから話はどんどん複雑になっていくのだった。
と思いきや。
「あの、彼女の身元なら私が保証しますよ。彼女はサクラ、私の姉の娘で私の父がずっと匿ってました」
いつものように空気になっていたヒューマン最強の男ユウナの父がそう言った。
「何でもっと早く言わないのお父さん!」
怒るユウナ。
「じゃコイツは信じていいんだな。仲間なんだな?」
戸惑う貴洋。
「また女が増えるのか?しかも美少女。私の価値下がらない?」
別の意味で悩んでいる黒夜。
いろんな意味でここから話は複雑になっていくのだった。
「よろしくね!貴洋君、ユウナちゃん、黒夜様!」
ウインクを決め掴みはバッチリなサクラであった。
仲間になりたそうに見てたのさ!




