第21話 強さとは基礎の集合体であり、哀しみの先にあるものなり
主人公とは覚醒する生き物だ
「お父さん、後2日しかないのにこんな修行でいいの?」
森の中正座で目を閉じてひたすら瞑想していたユウナが父に聞いた。
「喋るなユウナ。あと2日ひたすら勇者の血に抗い自然に溶け込むんだ。目も一度も開けてはいけない。この森は人を襲うような奴は居ないようだが、生き物の数は多い全ての気配を感じ、相手には決して存在を気付かせるな」
最初にした説明と同じことを言うユウナの父、そんな事で強くなれるのかと疑問に思うユウナ。だがユウナは黒夜と約束した事を思い出し父の言葉を信じひたすら瞑想するのだった。
(2日後だ次に会う時は最強の剣士になる。そしてプレイボーイを倒す。ついでにムカつく貴洋にも勝つ)
そう最後に思い、自然に溶け込む修行を続けるのだった。
その頃、別次元に移動した貴洋と黒夜はと言うと。
「無属性は全ての属性を極めたものにしか使えない。方法は簡単だ全ての属性、火、雷、水、地、風、氷、闇、光を同じ加減で発動するだけだ。全ての属性が全ての属性を打ち消し無の状態が生まれるそれが無属性だ」
珍しくしっかりと説明をする黒夜。
「簡単じゃないか、早速行くぞ!」
余裕ぶって、いきなり全ての属性を全開にした貴洋、次の瞬間黒焦げになっていた。
すぐさま回復させる黒夜
「なんだ、、今のは 死んだぞ俺。無属性はどうした」
息を荒くして、精神的に来ている貴洋その問いに黒夜が答える。
「雷が強すぎるんだ。お前は雷が一番強く水が弱いだから焦げる、全てを均等にぶつける必要があるんだ、そして死は精神を侵す。私がそばにいる限りは何度でも蘇生してやれるが精神は癒せない」
修行を始めてからまじめに語る黒夜その目には、貴洋への期待と共に絶望もあった。
だが貴洋は答えた。
「もう一度だ。何度死んでもお前が居る。何度もやり直してやる!」
そう言ってもう一度全属性を解放する貴洋、また焦げた、蘇生後直ぐにもう一度全属性解放、そして焦げる。解放、焦げる、蘇生をくる返す事数百回、貴洋が壊れた。
「あははははははははははははははは!!!たあばあばあばあばはあばー」
壊れながらも、焦げ続けた。
黒夜は目に涙を浮かべながら、もう辞めようと心の中で何度も思いながらも言葉にはしなかった。そして何度も蘇生した。
2日目の昼を回ろうとした時、死と蘇生を繰り返す事二万五千回目黒夜は目を見開いた!
「貴洋なんだその姿は⁉︎」
そこには不思議な姿の貴洋がいた。
「水が弱いんだろ俺は、自分に無いものは借りたらいいんだよ。何度も死んで今まで見えないものが見えた。いんじゃねぇーか、沢山力を貸してくれる奴が、コイツら精霊が」
黒夜は再び驚いた、精霊の存在など、普通の人間が感じ取れるはずがない。そして精霊が人に力を貸す事もなかった一人を除いては。
「キョンやはりお前は初代の子孫だな、しかも強く血を引き継いでいる。精霊が力を貸したのは初代とお前だけだ。その姿は精霊化モード水霊だな。お前には驚かされるよまったく」
「そうだろ?俺は栄光の道を行く男だからな、水属性は水精霊に任せて残りの属性を全力解放だ!」
そう言って全ての属性を解放した貴洋、しかし何も起こらなかった。そうそれが正解なのだ。
「全てが澄んで感じる、精神が研ぎ澄まされ、身体が羽のように軽い」
「それが無属性だ身体強化の極みだその状態で身体を守ることにより、消滅魔法、古代魔法の反動から身を守るんだ。後の二つは簡単だ、術式を頭にねじ込むだけだ、では行くぞ」
そう言って貴洋の頭に手を触れ情報を流す、莫大な情報をだ。
「あーぁあああああ、待て待て潰れる脳が潰れる!死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!あー」
雷で焦げる時は一瞬だったが、脳を焼かれ、莫大な情報を叩き込まれる痛みがひたすら続いた貴洋は思った。
(何万回も死ぬより、死ねずに脳を焼かれる方が精神にくるぞ!)
気を失っても痛みですぐに目覚める貴洋に黒夜が思い出したかのように笑いながら言った。
「無属性で強化すればこの痛みにも多少耐えれるぞ」
久しぶりに貴洋は吠えた!
「先に言えよ!この性悪異世界チート黒猫魔法使いがー!」
そうして全ての修行を2日目の夜までに終えることができた貴洋だった。
そしてユウナの修行も終盤を迎えているのだった。
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