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第17話 戦いなんて無かったのかもしれない

前話よりは長いぞ

 第17話 戦いなんて無かったのかもしれない


 いろんなことがあり黒夜が暴走した翌日三人の部屋には気まずい空気が流れていた。


「ねぇ、黒夜様と何があったか知らないけど、朝から空気が重いんだけど。どうせアンタが悪いんだから謝りなさいよ」

「この空気が重いのは俺のせいじゃないと言い切れる。お前があんな早く先に寝たのも悪いんだぞ!あと黒夜お前は金輪際酒を控えろ!」


 貴洋に一喝され黒夜は申し訳なさそうに


「すまなかった。久しぶりのお酒だったし、ちょっとヤケになってたんだ。これからは抑えるよ」


 素直に謝るのだった。


「今日から俺を殺した現代ゾンビを探し出して、殺すんだぞ。そいつを殺した後はプレイボーイだろ?」

「別にアンタを殺した現代ゾンビを倒さなくても、プレイボーイさえ倒せば現代ゾンビは放置でいいんじゃないの?プレイボーイからの命令がない限り魔族の縛りは無くなるんだから」


 ユウナからまた聞いたことない言葉が出た。


「魔族って何だよ。異世界人はみんな重要なことはサラッと言うのか⁈現代ゾンビ探しに行く前に俺に言ってないこと全部言えよ!」


 またまた吠えた貴洋に黒夜が


「言ってなかったっけ?プレイボーイは初代勇者が倒した魔王の子孫で魔族の血が流れてる、その血の契約の力を使って現代ゾンビを動かしてるんだ」


 貴洋は頭の中でまとめる。

 現代ゾンビはプレイボーイの命令がないと普通に生きるただの犯された人間で害はない。俺を殺したのも命令があったからで、その命令は魔族の力を使った血の契約で出されていて、プレイボーイを倒せば全て丸く収まるって事か。コイツらマジで大事なこと何も言わないな。

 ユウナとはそう言った話をしないからアレだけど、黒夜はやっぱり歳なのか?


「おい、私がお前の考えを読めるのを忘れたのか?怒るぞ?」

「わかってて言ったんだよ。俺を殺した現代ゾンビには落とし前つけてもらうぜ。それにしてもプレイボーイを倒せばいいだけならそんなに急がなくても童貞達の犠牲だけで済むんだろ?」


「プレイボーイに犯された奴らはもう子孫を残せない、プレイボーイの守備範囲は16歳から上は上限なしだ。このままいけばいつか人間はいなくなるな」

「そして人間がいなくなった世界からプレイボーイは移動して異世界でまた蹂躙を開始するのよ」


 黒夜とユウナから世界の最後を聞かされ気持ち悪さに震える貴洋。それでも急ぐ理由の答えになってないと返すと。


「プレイボーイは一人じゃない可能性がある。プレイガールまでいるかもしれん」


 貴洋は諦めた。吠えるのすら諦めた。そして現実逃避。


「あーあプレイガールに捕まりたいなー」

「安心しろ貴洋お前が変態に犯される前に必ず私がお前を奪ってやる」


 黒夜が鼻息を荒くして言う。


「黒夜様はしたないですよ!」


 理解していないのは貴洋だけだった。


「とにかく世界から童貞、素人童貞が居なくなる前に変態ファミリーを狩ればいいんだろ、まずは俺を殺した現代ゾンビだがな!そこは譲れない」

「そうだな、そろそろ行くか結界も切れる頃だしな」

「どいつからでもいいけど、この世界が滅びたら次はまた私の世界なんだから真面目にやってよ!」


 サラッとまた大事な事を言った気がしたけど、貴洋は耐えた、弱い犬ほどよく吠えると言うからなと心の中で思いながら。そして吠えた


「この世界のついでに、大事な事を全然言わない異世界人どもの世界も救ってやるぜ!行くぞー!」


「落ち着けよ。貴洋忘れてたけど、とりあえず朝食だ」

「早く行くわよ夢見る21歳。恥ずかしいから黙ってついてきてよね」


 もうプレイガールに犯されるなら滅びてもいい気がしてきた貴洋だった。


そろそろ戦うか?

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