第15話 まだまだ俺たちの戦いは始まらないぜ!
黒夜の人モード登場です
とある県のとある温泉旅館にやって来た貴洋達、黒夜が温泉宿の周りに結界を張ってくれているので半日はゆっくり過ごせる環境が出来ている。
「就職してから温泉とか来たことなかったな。四年間の労働生活と修行の疲れを吹っ飛ばすとするか!」
「なに温泉ごときで騒いでるのよ。他のお客さんも居るんだから静かにしてよね恥ずかしい」
ある程度会話が成り立つようになって来た二人
「さて早く中に入るかな、結界を張って疲れたし温泉に入ってうまいもの食うぞ!」
「黒夜の方が子供っぽいだろ、俺は全面的に賛成だけどな」
「黒夜様はいいのよ!何をしても許されるの!何たって黒夜様なんだから」
黒夜の事になるとバカな子になるユウナを無視して男湯に向かう貴洋
「黒夜も猫のまま風呂に入るなよ毛が浮くからな、お前の人間の姿は楽しみにしてるよ」
「期待してろよ貴洋、お風呂上がりの美女が会いに行くからなー」
ユウナに連れられ女風呂に向かう黒夜
(アイツの人間の姿とかイメージ湧かないな、美女?あの考え方とか、喋り方だと幼そうなのに、初代勇者と同い年だろ、絶対ババァだな)
勝手な想像をしながら温泉を堪能した貴洋、風呂上がりのコーヒー牛乳を飲みながらベンチに座っていると
「あの?隣いいですか?」
と見知らぬ人から話しかけられた。
(この展開はコイツが黒夜の人の姿かな)と思いながら顔を上げるとそこには信じられない美少女がいた。
「おいおい黒夜!ババァでも美女でもなくて美少女じゃないか!何でもっと早くその姿を見せなかった!」
美少女の肩を揺らしながら叫ぶ貴洋、その行動に対して黒夜?がとった行動はこうだった。
「きゃー!いきなり何なんですか⁈確かに少しカッコいいからお近付きになろうと思いましたけどそんな強引にくるなんて!ヘンターイ!」
その後右頬にビンタを食らったのは言うまでもない。そして美少女は去っていった。
「何なんだよ!そりゃ勘違いするだろ!痛いな!ここ最近で一番痛い心が!」
そんな貴洋に
「アンタこんなところで何一人で叫んでんの?気持ち悪い」
「貴洋待たせたな!飯に行く前に私の姿を見せてやろう惚れるなよ」
そこには元々美少女だったユウナと絶世の美女がいた。しかし貴洋は
「来るのが少し遅いんだよ。絶世の美女じゃねーか!お前がもっと早くその姿を見せてくれていたら俺の心もあの美少女も傷つかずにすんだのに」
「何だその反応は!感想はそれだけか⁈もっとテンションあげろよ!美少女って誰だ浮気かこのヤロー!」
貴洋にはよくわからないが黒夜が今までで一番怒っている。
「アンタもっと相手が何考えてるかとか考えた方が良いわよ。私は全部見てたけどね。」
「見てたなら止めてくれよ。」
「嫌よアンタが勝手にやった事じゃない、黒夜様こんな鈴虫みたいな脳みそ野郎ほっといてご飯行きましょ」
怒る黒夜を落ち着かせながら、ユウナは二人で部屋に戻るのだった。
「飯食っても血の味しかしねーよ、自業自得だからヒールは使いたくないし」
二人の後ろをトボトボついて行く貴洋に黒夜が
「覚えてろよ貴洋!私の人モード初登場を蔑ろにしたんだ!今夜は寝かさん」
そんなセリフに貴洋は
「そんな美女に今夜は寝かさんとか言われると勘違いするぞ?素人童貞舐めんなよ」
と軽く返すのであった。
そんな貴洋に、黒夜は前を向きながら顔を赤くし、ユウナは溜息をつきながら呆れるのだった。
まだまだ戦いは始まらないぜ
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