第13話 仲良くやろう、暗い話はやめてさ
暗い話だ
出会って早々、仲違いをする貴洋とユウナ。
そんな二人に呆れる黒夜と黒夜に謝るコウヘイ。
「お前たちは、お互いに依存し合って不得意なところを埋め合って戦えばいいだろ、お前たちが一人前になるには二年はかかる」
「ユウナ、黒夜様の言う通りにするんだ、今までどんなに修行しても魔法は生活魔法しか使えなかっただろう。それに比べて貴洋君は上級の雷属性が使えるんだぞ」
どうにかユウナを説得しようとするコウヘイ
「こんな奴に君なんて付けないでよ、コイツとかで十分よ!それに黒夜様に見て貰えれば、魔法だってすぐに使えるようになるわ!」
そんなユウナに対して黒夜は残酷な言葉を放った。
「ユウナ、君に魔法の才能はないよ。初代から剣技と体術の能力、スキルは受け継がれているけど、魔力は異世界のゲートを閉じた時に貴洋の先祖に流れてしまったからね」
「やっぱり!何もかもコイツのせいじゃない!コイツがいなければ魔法のことで悩むことも無ければ黒夜様の魔法と私の剣で変態を殺せるのに!」
そんな話を黙って聞いていた貴洋が初めて喋った。基本人見知りで話すタイミングを逃していただけだったけど。
「さっきから好き勝手言ってんなよ!俺の先祖に魔力が流れたんだから俺が直接悪いわけじゃないだろ。それに黒夜達も小娘を説得したら協力するみたいに思ってるけどね、こんなお子ちゃま俺の方から願い下げだ!」
子供に変態と戦わせるのをどうかと思いながらそんな発言をすると。
「お前は優しいから、小さい子に怪我させたく無いとか考えてるんだろ?貴洋?確かに危険だ怪我をするし死ぬこともあるかもしれない、そんな時回復が間に合わなかったら一生後悔するだろう。お前はそこまで考えて言ってるんだろ?」
心の底を覗かれてる気がして、強気で拒絶してた貴洋が狼狽える。
「別に、、そんなこと考えてねぇよガキは親父さんと一緒に元の世界で静かに暮らしてれば死ぬこともないだろうとは考えたけどさ。こっちは一回死んでるんだよ、勇者になりたいのはカッコいいからだけど、黒夜に借りを返さないといけないと思うからでもある、俺一人で勝てるなら、他はいらないだろ」
しんみり言う貴洋に黒夜は
「お前一人では勝てない、だからユウナを呼んだんだ。それにユウナだって戦う理由があるんだ、まだ話す気にはならないだろうがな。二人ともそのうち分かり合える時が来る今は私に免じて協力してくれ」
頭を下げる黒夜を見て
「不満しかないし、やる気にもならないけど黒夜様のを願いを無下には出来ません。それにプレイボーイは絶対に倒さなければいけない、本当に嫌ですがコイツに手を貸します」
先にユウナが言うと。
「俺は黒夜の頼みでも嫌だ、死に戻りの恩は自力で返す、だが!勇者として剣を使えないのはダサすぎる!俺は修行を始めたばかりだ、このガキ勇者から技術を盗む間だけ協力してやる」
さっきまでとは打って変わって明るく言い放った貴洋に苦笑いしながら、黒夜は、
「相変わらずだな、考え方はお前の方がガキだが、そう言う発想は初代を思い出す。いい勇者になれるよお前は」
と珍しく褒めるのであった。
「話がついたなら私は元の世界に帰らせていただきます。ユウナしっかり黒夜様の言うことを聞くんだぞ」
影が消えかかっていたコウヘイがそう言って立ち去った。
「あのパパさん何しにきたの?」
「まぁ殆ど話に参加してこなかったけど、娘とのお別れが寂しかったんだろ」
寂しがるコウヘイを他所にユウナは、
「黒夜様!ソイツの魔法の練習のついでに私も見てくださいね!剣と体術はもう完璧なので!」
「そうだな、この半人前が完璧に魔法を使えるまでは、あいた時間で教えてやろう。」
喜ぶユウナ、項垂れる貴洋。
「絶対魔法をさっさと覚えて剣をマスターしてやる!」
幼いライバルと新たな目標を手に入れた貴洋は、レベルアップのため修行に励むのであった。
「あの、黒夜様?そろそろゲート開けてもらってよろしいですか?」
オチを忘れないコウヘイであった。
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