第11話 勇者候補より、異世界勇者が居れば良くないですか?
貴洋の修行が第3段階に入った頃、黒夜がいた元の世界で動きがあった。
「お父さん、私ももう18歳になったのよ!そろそろ黒夜様と一緒に勇者の使命を果たしたい!」
18歳になったとは思えないほどの幼さの残る少女がそう言うと、少女の父はこう返した。
「お前は身体能力も剣技も素晴らしきが、魔法がまだ満足に使えていないだろ?そんな事では黒夜様の使命の邪魔になるかもしれない。とにかく黒夜様が迎えに来てくださるまで、魔法の修行をするんだ」
「でも最近、黒夜様会いに来てくれないじゃない、プレイボーイを追って異世界に行ったって言う噂もあるし。お父さん何も知らないの?」
少女の問いに少し悩んでから父は言った。
「黒夜様は今異世界で、勇者候補を育てているらしい。そしてその勇者候補はお爺様と同じ魔法の適性があるみたいだ。お前が嫉妬すると思って言わなかった」
申し訳なさそうに言う父。
「勇者候補なんて育てずに、私の修行を見てくれたら良いのに!私も異世界に行って一緒に修行して、候補なんかより強いってところを見せてやる!」
父は嫌々黒夜に言われた通りにする。
「お前がそう言った時、好きにさせてやれと黒夜様に言われている、一人で行かせるのは心配だから途中まで私も行くがとにかく装備を整えるぞ。黒夜様からお金を貰っている」
少女は思っていたより、あっさり異世界行きを許可してくれた父に拍子抜けしながらも、ガッツポーズをして喜んだ。
「そうと決まれば早く行こ!一刻も早く初代勇者のお爺様と一緒に魔王を倒した伝説の魔法使い黒夜様の修行を受けたいわ!」
初代勇者の子孫の少女は父の手をぐいぐい引っ張りながら異世界行きの準備を始めるのだった。
主人公は黒夜なのかもしれない
感想とか聞きたいなー




