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例えば、こんなダンジョンマスターの話
俺はダンジョンマスターというものだ。ダンジョンとか言う魔物が湧き出る洞窟とか建造物なんかを管理する最高責任者、それがダンジョンマスターなんだってさ。それで肝心の俺が管理するダンジョンなんだけど、隣にいる少女が「私がダンジョンよ。よろしくねマスター」とか言ってくるので、きっとこの子が俺が管理するダンジョンなんだろう。この子のどこから魔物が湧くのかわからないけど本人がそう言うんだしきっとダンジョンに違いない。「よし、それじゃあ……ダンジョンマスターって具体的に何すればいいの?」「え? ……私も知らないよ?」これは、出だしから躓いた俺達がまったりダンジョンと成長していく物語。