表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も私は死んでいる  作者: 柿の種
6/153

少し顔から飛び出てるではないか!

そうして男が水面に近づき自分の姿を見ようとした次の瞬間、男はあるものを見て飛びのいた。


「な、なんだきみは!」


 それは足らしきものが六本あり、手が二本、しかもその手が何か奇妙な形をしている。


「…なんだその手は…そんな手では何かを挟むことしかできないではないか…そしてきみはなんてところに目があるんだ!少し顔から飛び出てるではないか!」


 そうしてまじまじと見ていると、そいつの口らしきところから泡が出た。


「な、なんと!」



 すると声が聞こえてきた。


「おいお前、何を見てやがる!」


「な、なな、なんと!」


 男は驚き飛び跳ねた。


「な、なな、なんと!って言われてもわかんねーよ。お前ってアホなのか」


「な、なんだこれは!なんてやつだきみは!」


 そういうと手が変な、目が顔からちょっと出てる、アホのような奴が泡を吐きながら岩から落ち川に流れていった。


「…ざ、ざまあみたまえ」


すると


「んで、さっきから何を見てたんだよ」


「!」



 振り向くとそこにはキツネがいた。



「な、なな、なんだきみは!」


男が驚いて言う


「なんだもなにもねえだろ、さっきから話してたろ」


 キツネが続けて言う。


「いやあ、でも面白かったぜ。何かを一心に見つめてよ、話しかけたら飛び跳ねて、声裏返ってんの」

 そう言ってキツネは腹を抱えて笑い始めた。


「……」



続くのである


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ