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とんでもなく高スペック

やぁ、俺の名前は"咲夜(サクヤ) (ケイ)"


6歳だ。


生まれ変わってから早くも6年経った。




しかし、俺はどうやらとんでもない存在に生まれちまったみたいだ。


顔はまだ幼いが美形、将来はどう転んでもイケメンになるであろう。


幼稚園を卒園したわけだが、幼稚園生活はやばかった。



幼稚園生の幼女ってこんなにも積極的だったか。


純粋ならでは、なのだろうが。



まぁ俺はモテにモテまくったわけだ。


友達もたくさんできた。


幼馴染要員もばっちり揃えた。



最初は前世の事もあり、人と関わるのにも抵抗があったが、いつのまにか無くなっていた。


周りの反応、扱い、すべてが前世と比べ物にならないほど良かったからだ。


今となってはすっかり自信を持てている。



幼稚園レベルくらいなら立ち回りも簡単だった。


先生に媚を売ったり、子供ならではの友達間のいざこざを回避したり。



俗に言う"人気者"になることができた。





転生して変わったのは容姿だけじゃなかった。


これは最近気づいたのだが幼児にしては身体能力が高い。


そして勉強に対する意欲が前世より高い。



これらは最初は気のせいかと思ったが、あまりにも変わりすぎて最近には確信に変わっている。



前世で "イケメンで勉強もできて運動神経抜群" な奴らがどんな思考回路をしてるのか考えたことがあった。


その謎が解けた気がするよ。



あとはそうだな、前世の記憶を引き継いだまま転生したから物覚えが良いという風に捉えられ、小さい頃から英才教育を受けている。


勉強面では家庭教師がつき、もうすでに中学レベルの勉強をしている。


習い事として、ダンス、バスケ、サッカー、野球、等々

運動神経がいい事を知り喜んだ親は、俺に色々なスポーツを習わせた。


その結果、スポーツは一通りできるようになった。







そして、無事小学校も卒業した。


小学校生活は幼稚園の時より過激だった。


同級生、上級生、下級生、あらゆるところから告白の嵐。



最初は嬉しかったものの、だんだんと慣れてきた俺は女の子への接し方、程いい距離感の取り方、無論落とす方法などもマスターした。


前世の俺からは考えられない程、心身ともに、俺は成長していっていた。



一方、容姿も順調にイケメンに成長している。


美形で非の打ちどころがない美少年になっていた。



男女問わずたくさんの友達が増え、毎日が俺の取り合いで忙しかった。


休み時間や放課後になれば大勢が俺の元に寄ってくる。


絡んでて楽しい奴、仲良くした方がいい奴


きっと俺はその枠に当てはまる存在になっているのであろう。




そして今、俺は卒業式を終え、帰宅ルートだ。


隣には幼稚園からの幼馴染の女の子の"綾崎(アヤザキ) 優香(ユカ)"が歩幅を合わせて歩いている。


ヒロインと呼ぶのに文句のつけ用がない、可愛くて、性格も良い。

横で結んだ可愛いツインテールをゆらゆら揺らしながら楽しそうに軽くスキップしている。


家が隣同士なんて、ほんとにテンプレな間柄だ。


性格が良いというのは俺の好みの問題なのだが、元気ではっちゃけた感じで、おしとやかとは言えない。どちらかといえばツンデレに育つタイプだろう。


今はまだ子供だから素直だが、6年以上友達やってればわかる。

こいつは間違いなく"ツンデレ"になる。


まぁ今から調教すればどうにでもなるだろうが、あえてこのままでいく。


なぜなら、俺の好みは"ツンデレ"だからだ。



言っておくと、俺達は付き合ってない。


付き合うのはある程度大きくなってからがいい、いろんな意味で。



子供のうちにつきあっても融通が効かなかったり、恋愛に対しての価値観が違ったりするのは目に見えている。


前世では恋愛なんて無縁だった俺だが

アニメや漫画、2次の世界で得た価値観があるからな。



それに、俺は忙しい身なのだ。


今でも英才教育は進行している。



すでに勉強は高校の範囲をやっている。


スポーツも様々な種目で記録を残している。


バスケとダンスとサッカーにおいては、期待の星と言われるレベルにまで成長した。



生まれ変わってから毎日が楽しい、勉強も習い事も決して楽な物ではなかった。

でも、やってて楽しいし、なによりも、今の俺には友達がたくさんいる。


休みの日や空いてる日に遊んだり、学校で人気者感覚を味わえる。


だから、勉強も習い事も、楽ではないが、苦でも無かった。





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