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プロローグ
なんでこんな。
なんで俺はこんなにもついてないんだろう。
生まれてからそうだ。
一緒に幼少期を過ごした幼馴染なんて存在もいない。
学生時代もほんとに最悪としか言いようがない。
友達もできず、いじめられ、青春?なにそれおいしいの?
そんな人生だった。
卒業以降の事?
あぁ、俺、卒業式前日にトラックに轢かれて死んじゃったんだ。
死ぬ――。
そんな事を思いながら走馬灯を見た。
びっくりするほど未練がない。
だがどうなってるんだ。
今、目の前には見知らぬ天井が。
どうやら俺は転生してしまったらしい。
前世の記憶を持って。