表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/11

-7-

メギドの王宮は、中央都市メギドの中心にある小高い丘の上にある


平原しかないメギドにはめずらしいその岩山は


遙か昔の太古、カルデラの溶岩ドームであったとも


じつは古代の宇宙船の残骸ともいわれ


その上にそびえたつ、王宮ともあいまって荘厳な雰囲気をかもしだしていた


王宮には1000人の女官が勤めていたが


その大奥にあたる


聖域 と呼ばれるエリアには


代々ハルトの女たちが国王にかしづいていた


彼女たちの役割は国王の身の回りの世話であったが


もっと重要な役割として


世継ぎを産むという仕事があった


正式な皇后は他にいたのだが


この国のしきたりには、おかしな部分があって


世継ぎだけは、ハルトの女たちが担っていた


そう、この国の秘密として王族にハルトの血を混ぜるというのが


はるか古代からの伝統であった


その理由については


王族の秘密らしい


一般にはただの代理母よりも下級にみられているらしい


細菌を培養する培養シャーレのような存在だという人もある


ハルトの母はその適齢をはるかに過ぎていたが


ある理由から


王宮入りをすることになった





ハルトの母はハルト直系の血筋であったが為である


そうまでして


ハルトの血筋を欲するには


相当な秘密があるらしい



そのころレネは鏡に映った自分のすがたをみて涙をながしていた


王宮より届けられた女官の衣装合わせをしていた


「私、いきたくない」


涙はとめどなくながれ


新調された紺色の女官服のうえに一筋流れた


本来なら、レネも女性であるから


晴れ着を着てうれしいはずであったが


これから彼女を待っている運命を思うと


こみ上げてくる思いを


押さえることができなかった


そう


国王の世継ぎをうまなくてはならない


あるいは王子の子を・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ