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ケイトのターン(笑)


そうそう。


うん。


いい感じじゃない?



あ~ぁ でも 今日 雨じゃないしなあ。


ちょっと可能性少ないかもよ?






只今 



ベランダで大男ケイトが私の傘(花柄)をさして



トト〇 オア 猫バ〇 を待っております。




あいつ 簡単に騙されたよwwwwww



ベランダから見える遠くの山を指さして

「あそこが トト〇の居る森だよ」って大ボラこいたのが始まりです。




食事の風景・・・・聞くんですか?知りたいですか?

正直言いたくありません。

感想的には・・小一時間で疲れました。 以上!



で 終わらせちゃダメですか?ダメですよね。はい。ごめんなさい。




ビールでね 乾杯をしたんですよ。


一口飲み込んだ瞬間にね 

あいつ・・吹き出しやがったんですよ

炭酸が初めての体験だったみたいで  

ゴクっ ブハーーー みたいな見事な吹きっぷり。


「おい。なんかしゅわしゅわするぞ。これ」


なめんなコノヤロウ。


並べたばかりの食事の3分の1が 奴の吹きだしたビールがかかったんです。


どんだけ一口目 口に含みやがったんだよ

始めてのものなら もう少し警戒して飲みやがれよ


奴の吹きだしたものを布巾で綺麗にしてやってるのに


あいつはその事に何も言わず 食べ物を吟味してやがりましてね


「この2本の棒をどうしろというんだ!」

「こんなもの使えるか!!!」

「おい これはこのまま食うのか?下品な世界だな」

「熱すぎるじゃねえか!」

「あ、でも香ばしくてうまいな」

「この赤いソースはうまい」

「しゅわしゅわしない飲み物を寄こせ」

「で、とうもころしはどれだ?」

「この茶色いのもうまいな」

「お前らの世界じゃ草を食うのか?」

「で とうもころしはどれだ?」

「・・辛いじゃねえか。まあ、嫌いじゃねえがな」

「おい この飲みモンもっと持ってこいよ」

「で とうも「とうもろこしならないわよ!!!」


箸の文化はやはりないらしく 箸の質問から始まったんだけど

・・・質問するけど答えは聞かない的な態度です。立ち悪い。

焼きおにぎりを素手で持つのも信じられなかったみたいだけど

箸はどうせ使えないので 素直に手で持った。熱かったらしい。ざまあ。

赤いソースはポテトフライに添えたケチャップです。

ビールはお気に召さなかったらしいので 日本酒(安酒)渡しといたよ。

茶色のは唐揚げ、草はホウレンソウ なんだかんだ言いながらも

全部美味しそうに食してた。


ただ 口を開けば数回に1回 とうもころし を聞いてくるのはうざかったけど


トト〇を見せてしまった私にも責任ある・・・ような気がしないでもない。


用意した料理は明らかに足りない。

私の口に入る前に8割奴の腹の中

結局 カップ麺を2つ作る。

その「かやく」の中に入っている干からびたトウモロコシを発見。

わざわざそのトウモロコシを箸でよけ お湯を少したらして ふやかした。

それのみを 小皿に盛り(盛るつったって数個だけど)


「これ・・・トウモロコシ。すごい貴重で高価なのよ?特別よ。大事に食べてね」っと


えらいもったいぶってケイトの前に差し出す。


なんかね 横柄な態度が急に少し変わってね


「そうだったのか。すまねえな」


なーんて素直に言うケイト。



・・・あれ?こいつ騙しやすいんじゃね?


まあ、テニミ〇で泣く位だし まっくろくろすけは呼んじゃうし

態度と体はデカイけれど・・・・


他の面倒臭い王子達の中で1番単純で扱いやすいんじゃね?


なんて事を思ったら 行動を起こさずに居られなくなった。


フォークでカップ麺と格闘してるケイトを横目に玄関へ向かい 

数本ある傘の中から1番派手で可愛い傘を選びそれを持ちリビングへ戻る。


たかだか2~3分 席をはずしただけだと言うのに

カップ麺はもうカラだったのは仕方ないのか・・どんだけ食うんだろう奴

食費・・請求していいですか?いいよね?

・・・まあ、それは今は置いておこう。


ベランダに出て ケイトを呼ぶ。


「あぁ?」と言いながらも奴は素直にこちらへ来た。



「あのね ほら あそこ わかるかな? あの森」


もう日は落ちていて ほとんど目視出来ないけれど 遠くの山を指さした。


「あれが、なんだ?」


「他の王子達に内緒にできる?ケイトだけに教えてあげたいの」


「ああ、誰にも言わねえ」


「あそこね・・・・・・・・・・・・トト〇の森なのよ」


「な・・あそこがそうなのか?」


「うん。ここでね この傘を持って 待ってると時々、本当に時々 ごく稀にだけど・・・」


「現れるのか?」


「・・うん。内緒よ?」


ケイトは喉をゴクリと鳴らし頷く



その結果がこれだよ。






ベランダで傘を持つ大男の出来上がり。





いやあ 簡単だった。


ベランダでドキドキしてる様子。

なんとも・・わかりやすい。



私は誰も居なくなった部屋(正確にはベランダに人がいるけれど)で

少し伸びかけたラーメンをすすり

ビールを片手に タバコをふかした。



ふうううううううううううううううううううううう



なんかやっと 一息つけた気がする。





これから先・・・どうなんのかな・・・・・






















ケイト推奨 騙しまくりたい。

ラブ要素ってどうやったら出るんですかね?

おかしいな。こんなはずじゃなかったのに・・・

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