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呪い 呪われ 振り 振られ・・・・って意味わからん。


自分の思考がちょっとおかしくなってる気がします。




「そうですかぁ・・・」


呪いとやらは恐いと思う。もし女児を出産しても 

この手に我が子を抱いてあげられない・・とか わかっていても切ないだろうなあ。

ま、子供産んだことないんでわからないけどね。


今の問題は・・・家

引っ張り込まれてるって なんぞ!!!


「この場所は 多分君の世界ではもう認識されてないんじゃないかな?」

「・・目の前に私の世界が見えてるのにですか?」

「うん。ここはもうリッカセイテンの一部になってると思うよ」

「一部・・って・・・でも、でも 私の世界の文明?電気とかガスとか水道とか使えましたけど

 こっちの世界にそれらってあります?」

「その電気やらなんやらの事はよくわかんないけどね。そのうちに使えなくなるんじゃない?」



えーー 困る。



非常に困る。



それこそ生きていけない・・・・。


呪いとかどうでもいいよ。知らないよ! 


でも・・・電気は止めないで!


電気ないと・・・・DVD見れないじゃん!!!!!!


夏ボーでブルーレイの最新機種に乗り換えたばっかりなのに!!!!!




「あとさ・・・貴女は気付いてないのかな?」

「え・・・何が?」





「貴女の思考・・・・駄々漏れだよ。」



!?!?!?



「ひどいよね。人の国の呪いをどーでもいいとか?その電気とやら?がそんなに大事なんだね」


「え、あ、そういう・・わけでは・・・」


「私達の国の住民はその呪いを背負って日々生きてるんだよ?赤子を抱けない母親の気持ち・・

 わかるかい? 女児達は産まれて即母親を失うわけだ・・彼女達の愛情の飢えが君にわかるかい?

 妻か娘かを選択しないといけない夫の気持ちがわかるのかい?子供か自分かを選択しなきゃならない

 母親の気持ちを知っているのかい?残されて生きていかなきゃいけない人の気持ちを知ってるのかい

 ?」


・・・・・・・・・・・わかるわけない。


だって 今さっき聞かされただけの呪いだもの。

私には関係ない!!って心のどこかで思ってるもの。



「自分には関係ない。興味ない。って顔してるよ?」


「はぁ・・・だってよくわかんないし・・・」


「そうだよね。急な展開だったもんね?」


「話についていけないですよ・・・」


「当事者になればわかるかな?」


「当事者・・・・」


「うんうん」


「え、あっ それって・・・・・・・・・」嫌な予感しかしない。


「わかるかな?子供じゃなさそうだし・・別にいいよね?」


「いあいあいあ。わかんないですって。きっと良くないです」


「大丈夫だよ。優しくするし・・・私、上手いしね?」


「なにが!! 優しくとか・・上手いとか・・・なんぞ!!」


ゆっくりバイオレットの瞳が近づいてくる。



いやいやいや 


まてまてまてまてこの展開、


無茶ぶりもいいとこだから!!!


これは あれか!ニサリと同じ展開か!!?


ないわぁ・・・それはないわぁ。



部屋に戻ろう!


急いで体の向きを回転させ・・・ようとしたけど


え・・目の前に壁????


あっちゅー間に レヤンナジーグに抱きしめられている状況・・っぽい?



マジですか・・・・。



ここベランダです。


一応屋外ですし


部屋に人居ますし 


人前でとか無理ですし


そもそも会って即とか無理ですし


つうかこの展開がもう無理ですし


顔をあげたらきっと迫りくるバイオレットの瞳

その展開は断固拒否したい!


下を向き、頭を相手の胸に押しつけ 両手を相手の体に押しつけ抜け出そうと踏ん張る。


「無駄なのに・・抗う姿 可愛いですね」


え・・なにこの人・・・・ドS?


「大丈夫ですよ。貴女を大切にしますよ。・・・死ぬまではね?」


死ぬ事前提で話進めんな!!!!こんちくしょーーー






ベランダでの攻防戦



それを止めたのは 「おい。終わったぞ!」 と言う無骨な声だった。
















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