①最強とは
最強というのは何か
最近は最強議論が盛んになっているが最強議論ではルールが一人歩きし最強についての理解が失われている気がする
そこで今回は最強について話す
最強というのはどう言う意味かと言うとトップという意味であり、それを上回る存在がいないという状態である
また、最強とは“状態”であり、条件ではない
なぜなら、最強になるために必要不可欠なものは存在しないからである
つまり:
• 何かを持っているから最強なのではなく、最強であるという“事実”が先にある
• それは「定義不可能な絶対性」や「他者による認識を超えた存在的優位」とも言える
• 条件や構成要素をすべて否定してもなお残るのは、「最強であるという状態そのもの」
次に、最強を決めるにはルールが必要である
例えば論理ではなく文字数の多さで強さを決定する場合、いかに論理重視のルールで猛威を振るうキャラであろうと最弱になってしまうであろう
そして、永遠の最強についてである
永遠の最強というものはまず存在しないと思っていい
なぜならそのキャラクターを超えるキャラクターが現れないとわからないためである
そのため、どれほど絶対的な力を持っていようと、常に最強であることはできない
また、姿形や名前が存在する時点で常に最近にはなれない
• 名前は“定義”であり“制限”でもある
名前を与えることで、対象は「認識可能なもの」になる、つまり無限性や抽象性が失われ、限定された存在になると考えている
• 神秘的な存在は名前を持たない
一神教の神が「名を持たない」「名を明かさない」のは、人間の理解や支配を超えた存在であることの象徴、名前を持つことで、神秘性が失われるという思想がある
つまり、永遠の最強キャラクターは存在したとしても人類に認知することはできない
最強キャラクターというのはあくまで暫定でしか存在できないと言うことである
暫定でしか存在できないなら他者との比較は確実に必要である
もし、強さに絶対的な基準があり、「これを超えるキャラは存在できない」と言えるのなら良いが、先ほども言ったように強さというのは状態で有り強さに条件は特にいらないのでこのキャラクターが絶対に最強であるとは言えないのである