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流星⑦

コボルトは疲労状態に入った。これで回復しなければ勝ち確なのだが……ゼロは絶望していた。多分、自分のスキルに自信があったのだろう。もう、戦う気力は……あった。絶望の淵を利用し気力アップ。涙は無かった。ゲージは後2本。御堂は疲労状態はチャンスだと思った。しかしどんな攻撃が待っているか解らない。ベータテスターの時と攻撃パターンが違う。そんなパターンもある。


コボルトは叫び子分を呼んだ。これはベータテスターの時には無かった動きだ。


「何っ!?」

「何か?」

「子分を呼んだっ!」

「えぇ……」


ゼロは周りを見て回復が欲しい人はいないか確認する。強迫性障害にならなきゃいいがまぁなんとかなるだろう。


過呼吸の音が聞こえる。ゼロだろうか?大丈夫なのだろうか?ライトニングだった。


「ライト!大丈夫かっ!」

「あぁ、かすり傷だ!」

「かなり過呼吸だが?」

「痛覚がかなりある。俺のスキルは【火事場】だからな。超痛覚の代わりに攻撃力がぐーんと上がる」

「喋んなお前は。回復は?」

「必要ない」


なら大丈夫だ。死んだと一瞬思ったが体力はある方だ。痛覚がある代わりに攻撃力がぐーんと上がるか……とんでもスキルだ。自分のスキルもとんでもだが……バレたらバレたで嫌われそうなスキルを御堂は持っている。


「レン、こっちはやっとくから!」

「ライト!」


ライトニングは赤いオーラを纏い流星の様に全力で走った。走ったので背中へ届いたのだろう。


「核がある……!?」

「何っ!?」


背中に核?妙だな……核は心臓にあったはずなのに……まさか、移動したのか??核が移動するなんて……じゃあ、心臓には一体何が詰まっているのだろうか??気になるところだが彼の勇姿を見ないと……


潰す。核を核を核を……!潰したのだ!ライトニングは彼はそこで力尽きる。まぁまだHPは余裕ありそうなので絶命はしないだろう。よくやったと褒めたい。


「後は1本!」


かなり削られた。後半分。ここでなんの変化もなければこっちの勝利。ザクの死を無駄にしてはいけない。


「私がいながら……ダメだなぁ」

「いい感じなんだ、弱音を吐いちゃいけない!」


ライトニングが笑ったような気がしたが……まぁ良いだろう。自信満々に御堂は斬る。みんな見ていた。彼の勇姿を。みんなヘナヘナになっているのにどうして彼だけあんなにギラついているのだろうか??それは……


「ベータテスター……だなアレは」


ライトニングの推理が当たった。それを彼は聞いていない。

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