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流星②

御堂と龍だけで充分だったが感想は…疲れた。回復役が欲しいなとは思ったもののギリギリでクリア出来たためいらないな…いや、やっぱ回復役は欲しい。うん。


「回復が欲しかったな自力で回復するには時間がかかる」

「それな!回復(ヒーラー)がいるのといないのとじゃあ差が違うわ」


帰り道。サービス開始まで後30分。


帰路、回復役が必要かどうかで議論していた。回復役がいるかいないかでえらい差が出る。自力で回復するよりも他の人に回復させてもらう方が秒の短縮になるのだ。


2人とも攻撃系なので武力が2倍になるのはいいがその分回復は自力でしないといけない。それが課題となるだろう。回復役を見つけなくてはならない。


1度決めた役職は変えられ無いということは転職は不可。攻撃なら攻撃、防御なら防御、回復なら回復とクリアまで付き合わなきゃならないのだ。なので探すのに一苦労という訳だ。


「マゼンタプレイヤーもいればなぁ」

「なんだそれ」

「いや、なんでもない」


【赤い流星】そう勝手に名付けた御堂は彼が来るのを待っていた。彼なのか彼女なのかは不明なので仮に彼にしとく。


「口に出したのなら俺に教えろよ〜」

「えー、いやなのですがぁ〜」

「ケチんぼだなぁ嫌ならいいけどよ」


龍は良い奴だ。良い奴過ぎて逆に冷や汗かく、かなりの好青年。そりゃ女子にもモテるわなと御堂は思った。御堂とは大違い。


正式サービス開始まで後1分。【始まりの街】まで来た。龍と御堂は特等席を探し当てそこに座るが(椅子が無いため地べた)。


「ログアウトボタンはちゃんとあるな」

「何言ってんだ。物語じゃああるまいし」


癖でログアウトボタンがあるかないか確認している。まぁログアウトボタンが無くなると言うのは現実には起こらないはずなのだがどうも気になってしまう。ラノベとかの見すぎなのだろう。まぁ、その時は英雄になるしかないか(笑)と思ったり思わなかったり。


「やぁプレイヤー諸君、大事な話がある!」


なんだ?ホログラムモニターが現れそこには社長らしき人物がいた。表情は焦っている。どうしたのだ。


「ログアウトボタンを見て欲しい。もうログアウト出来なくなってしまっている」

「はぁ?」


隣のヤツがなんだとログアウトボタンを確かめる。青ざめていた。


「マジかよ」

「えぇ…」

「これで何の影響があるんですか?」

「質問来たから答えるね。君たちには牢獄と化したVRMMOを堪能してもらう事になる。殺人ウイルスが侵入した。これでHPゼロは文字通りの死亡。現実でも死亡になるのだ」


ザワついた。まさかこのVRMMOでデス・ゲームが始まるとは思ってもなかった。

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