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異世界改革~過労死した俺は女神に同情された~  作者: 西川希龍
第1章 「転生、そして異世界」
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番外編 ある二匹の猫の話

リクサンタナ王国東部にあるとある森。この森には二匹の猫の半獣人が住んでいた。二人は姉妹であり、姉が八つ、妹が六つである。勿論、他の半獣人も住んでいるが、 関係は少ない。ただでさえ迫害を受けている半獣人だが、何の動物が入っているかによって、暗黙の序列があったりする。地球の干支に含まれている動物の順番で決まっていたり、動物の強さで決まっていたりする。猫は干支に含まれてもないし、動物の中では強いほうでもない。そのため序列で下の方に落ち着いてしまっている。それに加え、その森には猫以下の半獣人が存在せず、その二匹以外に猫がいない。それが原因で二匹は孤独に静かに暮らしていた。


その日も平穏に、されども幸せに過ごしていた二匹だったが、その日、その平穏は崩れ去ることになる。第一次半獣人捕獲戦が起きたのである。あまりに労働力が乏しくなった先帝時代、労働力確保の名目で大量の半獣人を確保するために、森へ攻め入ったのだ。そこで二匹も被害に遭うこととなった。


二匹は逃亡虚しく、捕まってしまった。そして一旦は同じ牢に入れられていたが、妹が先にその牢から出ることとなった。女奴隷を欲した貴族がいたのである。二匹は泣き喚くが、それで許してもらえるほど、世界は甘くない。二匹は無惨にも引き裂かれてしまった。その後、姉の方も別国の貴族に売り飛ばされた。勿論、国が直接ではなく、奴隷商から買われたのである。





この一件から十二年が経った。二人はいまだに会えていない。もう二度と会えないかもしれない。しかし、二人の絆は消えない。いつでも姉妹の幸せを願いながら生きていくのだった。

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