ドキドキおんぶ作戦
第4話です!
少し進行が遅いですがそこら辺はお願いします!
投稿頻度上げれるように努めます!
由菜「な、何言ってんのよ宇宙!お、おんぶなんて冗談じゃないわよ!しかも相手が宇宙なんて……絶対嫌わよ!」
宇宙「で、でもこれ以外に手は無いぞ。俺もやりたくてやってるんじゃない。""仕方なく""やってるんだ。遅刻して反省文書くか、恥ずかしいのをこらえて俺におぶられるか選ぶんだな。ちなみに今25分45秒な。」
由菜「嫌よ!絶対嫌!おぶられるだけでも恥ずかしいのに、相手が宇宙なんて!」
宇宙「はあ……仕方ないな。許せ、由菜」
そう言い、俺は無理やり由菜をおぶった。
宇宙「由菜!暴れるなって!」
由菜「早く下ろして!早く!」
由菜は聞く耳を持たずに、俺の上でずっと暴れている。後ろを見てみると、由菜は顔を真っ赤にしていた。まるで林檎のように。
くっそ……少し乱暴だがこのまま行くしかない……
あと4分か……行けるな。
しかし、さっきから俺の背中に当たっているものはなんだろう?それは柔らかい感触だった。まあ、気にしないでおくか。
宇宙「走るぞ!由菜!」
由菜「もう嫌ぁぁぁぁぁ!!」
3分くらい?走ったところで学校前の大通りに出た。
時計を見るとそこには 8時29分と書かれていた。
だが、もう門は目と鼻の先だ。いつも通り、門の前には藤井先生が立っていた。
よし、あとはこの信号を渡るだけだ。
と、思い1歩踏み込んだその時……「宇宙、危ない!!」
そんな声が後ろから聞こえてきた。由菜は俺の服を引っ張った。
その直後、俺の前をトラックが横切った。
信号を見てみるとまだ赤だった。つい、遅刻しないようにと必死になりすぎて周りが見えていなかったようだ。由菜が止めてくれていなかったら今頃俺は……
由菜ありがとな……と声を掛けようと後ろを見ると
由菜は少し怒っているように見えた。だが、その反面少し安心したような感じにも見えた。
由菜「もう……ホント馬鹿!私がいないとダメなんだから宇宙は!」
いや、前言撤回だ。かなり怒っている。
宇宙「ごめん。ほんとに。ありがとな由菜。」
そう言ってみせて、俺はニコッと微笑んだ。
由菜「!!…… べ、別に馬鹿な宇宙を助けてあげただけだから。ま、まあ?感謝しなさいよ?」
あれ?こいつ可愛いのでは?と少し思ったが、幼馴染だしこいつに恋愛感情なんてあるわけが無い。まあ気のせいだろう……
まあいい、急がないとまずい。信号が青になった。
俺は颯爽と駆け出して門へと走って行った。
そうして、俺たちが門に入った瞬間、チャイムが鳴り響いた。よかった………間に合った……
宇宙「由菜、大丈夫か?」
由菜「もう、大丈夫よ。ありがと。
あと……かっこよかったわよ(ボソッ)
宇宙「ん?なんか言ったか?」
由菜「なんも言ってないわよ!馬鹿宇宙!」
宇宙「なんだと?ここまでおぶって来たのは俺だぞ?」
由菜「それは感謝してるけど……すぐ周りが見えなくなるのは宇宙の悪い所よ。ほんと、昔から変わらないんだから……!」
宇宙「うぐ……確かにそうだが。あ、そうだ。由菜、保健室行くぞ」
由菜「1人でいけるから。着いてこないで。変態。」
宇宙「急に酷くないですか!?由菜さん!?」
そうして俺たちは二手に別れた。幸い、遅刻にはならなかったのでとりあえず一安心である。だが少し由菜の怪我が心配だな……。また後で聞きに行くか!
そう俺は決めて、教室へと1人寂しく向かった。
ーーーーー保健室ーーーーー
由菜「はあ、ほんとドキドキした。何よあいつ、おんぶって……もう!思い出すだけで恥ずかしい!でも……かっこよかったな……。昔のあの約束、覚えてるのは私だけなんだろうな……。まあ、仕方ないか。次会ったら針千本飲ますからね!」
保健室の先生「綾瀬さん、何言ってるのかしら……」
もちろん、思いっきり外に聞こえていた。
由菜「絶対に思い出させてやるんだから……覚悟しときなさいよ!」
由菜はそう決心し、保健室の先生にお礼を言ってから、教室へと向かった。
その足取りは、どこか軽かった。
今回も読んでいただいた方、いるか分かりませんがありがとうございます!
次からは、ようやく始まる学校編!
宇宙と由菜の個性溢れる友達も登場しますのでぜひ
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