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月の夜に歌は響く
静かな月夜に揺れる魂
この歌に乗せてあなたに愛を
大波の中消えていくあなた
あなたを思い出すと胸が苦しくなる
ああ 愛していた ああ 恋していた
悔いても悔いても時は戻らず どんどん遠のくあなたの顔
悲しい思いを抱く資格も私にはないはずなのに 溢れる涙は止まらない
戻って来てと叫んでももうあなたは空の彼方
だから歌う 愛の歌を
二度と戻らぬあなたに心を込めて燃え盛る炎の唸り声を
愚かな私を許してくれますか
無知で傲慢で救いようのない私を愛してくれますか
満月の下で愚かな私は歌を歌う
あなたに届かないと知っていても どうしてもこの想い届けたくて
さようなら愛しの人
二度と帰らぬあなたに口づけを




