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粉になった白い骨
白い骨
粉々に砕けた白い骨
誰のものかもわからない どこまでも深い真っ白な粉が広がる
私はそれを手で掬い取り 思いを馳せてみる
この人は一体どんな人生を送ったのか
この人は一体どんな終わりを迎えたか
わからない わからないことに思いを馳せる
どうして白骨が砕かれたのか
骨すらも壊してやりたいと そう思った人間がいるのだろうか?
骨すらも砕けるようにと 神様が願ったのだろうか?
この人はそんなに悪い人だったんだろうか
この人はそんなに罰当たりだったのかな?
考えながら粉と戯れる
そっと肌に塗ってみた 死体と深く交わって 白骨が私の一部になる
ああ素敵 そっと私は微笑んだ




