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涙ながらに走る男
目に涙
いっぱい浮かべて走ってる
俺は終わりだ 何もかも
俺は終わりだ 今日までだ
どうしてなんかわからない
気づくと首を絞めていた
きつくきつく きつくきつく
そして彼女は死んでいた
あんなにも愛してたのに
あんなにも恋してたのに
魔が差したとでもいうのだろうか
俺の胸に『それ』が忍び込んで、悪戯をした
俺にはそんなふうに思えて仕方ない
おしまいだとわかってる
けれど逃げずにいられない
逃げて逃げてどこまでも
走って走って世界の果てまで
これからどうするのかなんて
俺には全然わからない
逃げても何にもならないが
逃げずとも何になるのだろう
俺は目から涙を流す
悲しいのか怖いのか腹立たしいのか 訳もわからず泣いていた
