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第六十八話

 ウグイス嬢のアナウンスが流れる。


「高天原高校。二番打者―――」


 二番打者が打席に入る。


「―――プレイ」

 

 球審が宣言する。

 ハインがサインを送る。

 陸雄が頷き、セットポジションで投げ込む。

 指先から離れて、ストレートが飛ぶ。

 打者の内角低めにボールが飛ぶ。


「―――ストライク!」


 球審が宣言する。

 123キロの球速が表示される。

 そのままハインからボールを受け取る。


(ハイン―――ストレート多めだな。決め球無しで良いのか?)


 陸雄がハインを見る。


(安心しろリクオ。オレのリードで、お前をエースにしてやる)


 ハインがサインを出す。

 陸雄が頷き、投球モーションに入る。

 指先からボールが離れる。

 そのまま内角低めにボールが飛ぶ。

 ―――が、打者は振らない。


「ボール!」


 球審が宣言する。

 陸雄がボールを受け取り、打者が構え直す。


(なんだよ―――ストレートしか投げてねぇ。早いだけの速球派なら慣れれば終わりだ)


 横田がベンチで安堵する。

 ハインがサインを出す。

 陸雄が頷き、セットポジションで投げ込む。

 指先からボールが離れる。

 真ん中下にボールが飛ぶ。

 打者がバットを振るが、タイミングが合わずにミットに入る。


「ストライク!」


 球審が宣言する。

 掲示板に134キロの球速が表示される。

 陸雄がハインからボールを貰う。


(さーて、ワンボールツーストライクだぜ。ハイン、どうする?)


 ハインがサインを出す。


(なるほどねぇ―――そんじゃ投げますよっと!)


 陸雄がセットポジションで投げ込む。

 指先からボールが離れる。

 打者の真ん中にボールが飛ぶ。


(絶好球! 捉えた!)


 打者がバットを振る。

 その時だった。

 ボールが右に落ちながら曲がる。

 打者がバットがボールに当たらずに、空振りする。


「バッターアウト!」


 球審が宣言する。


「…………カーブだとっ!?」


 ベンチの横田が声を漏らす。

 掲示板に122キロの球速が表示される。

 四球で二番打者を抑える。


「高天原高校―――三番打者―――」


 ウグイス嬢のアナウンスが流れる。

 三番打者が変化球を持っていたことを警戒して、構える。


「―――プレイ」


 球審が宣言する。

 ハインがサインを出す。

 陸雄が頷いて、投球モーションに入る。

 指先からボールが離れる。

 ストレートが内角の真ん中に飛ぶ。

 三番打者がタイミングを合わせて、バットを振る。


「くそっ! 詰まった!」


 カキンッと言う金属音と共にボールが内野ゴロになる。

 セカンドゴロに九衞が捕える。

 三番打者が一塁に向かって走っていく。

 九衞が余裕を持って、素早く投げこむ。

 星川のグローブにボールが綺麗に収まる。


「アウト! チェンジ!」


 塁審が宣言する。


「星川。練習道理で何よりだ。俺様の速球にしっかり対応できたようだな」


 九衞がニヤッと笑う。

 星川が爽やかに笑う。


「ちょっと手加減しましたね? でもこれで抑えれましたね!」


 横田が唖然とする。


「なんだあの守備…………一年の送球速度じゃない!」


 高天原高校の攻撃は0点に終わる。


「さあ、みんな! 切り替えていこうぜ!」


 陸雄がハインを見て、笑顔で叫ぶ。


「おおっ!」


 メンバーがベンチに戻っていく。




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