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城に滞在して数日、最初は分からなかったけどずっと監視されてる感覚がどうしても存在している。
「……ねぇ、なんで四六時中私の事を監視してるの?」
「は?してないけど」
「視線を感じてるのよ」
「あ……多分だけど、ドールズに見られてるだけだと思うよ」
「ドールズってあの人形達?」
「まあ、しばらく出掛けなきゃいけなくなったから問答無用で彼女達と手合わせしていてもらうけどね」
「……私はまだあなたのことを師匠と認めたら訳ではないわよ」
「知ってる。じゃぁな」
あ、逃げた。