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「さて、刀剣は何がいい?太刀か脇差しか小刀か」
「普通に刀で…って何を選択させてるの?」
「ん?とりあえず君専用武器を作るから。護身用には鉄扇かな」
「え…鉄扇って重いだけで役立たないじゃない」
「ん?ああ、そうか…鉄扇は持ち歩くだけでも修行になるから便利だぞ」
聞いたことない話ね…
「で、このサイズだと少し今の彼女には重たすぎないか?」
「いやいや、だからといって妥協したらダメだろ」
「マスターの無茶振りにも慣れたな、新人ども」
「ちょっと待って、あなた達は誰?」
「こいつらはドールズ。この城の使用人であり守護をやってる人形達さ。武芸型だと今の君よりも強いからね」