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「え?ここ何処?」
畳の上…和室かな?
「目覚めたか」
「誰!」
「警戒心が強いのはいいことだな」
「質問に答えて」
「一応君の知り合い。まぁ、君は覚えてなくても仕方ないけど」
「知り合い?」
青い長髪の男性の知り合いなんて居ないはずなんだけどなぁ。
「会った事があると言っても君が赤子の時の話だしね」
「は?」
「初めましてと言うべきか久しぶりと言うべきか、魂魄灯ちゃん?」
「なんで私の名前を知ってるの!?」
「半人半霊は半分魂が外に出ていると言っても過言じゃないから魂への鑑定がやり易くてね。まあ、そうでなくともあの爺さんの血を引いてるから匂いで解る」
なんかとんでもない変態に助けられたみたい。